2012年12月26日水曜日

沖縄へ

以前私のブログを読んでコメントをしてくださったニャーシルさんからメールが来た。ニャーシルさんが持っていたお父様の形見の御本を鳩山寛さんに送ったところ、それがご縁となって1月に沖縄に行かれるとのこと。野次馬の私はさっそく便乗して沖縄に行こうと思い立った。1月の半ば、彼女は鳩山家を訪問するそうで、私はその予定日当日だけしかあいていない。それで当日朝羽田から飛んで、日帰りもしくは次の日の午前中に帰ってこなければならない。その旨伝えると「そんな、沖縄日帰りでは勿体ない」と言われた。それもそうだわ、せっかく沖縄に行くなら数日は滞在しないとつまらない。でも沖縄はもう何回も、あるいは十何回も行っているから、島中くまなく巡っている。しかし、どうせなら久しぶりに潜ってみたい。それなら・・・と、すぐ気が変わってもう少し待つことにした。ニャーシルさんにお目にかかりたいけれど、せっかく鳩山家を訪問されて、私がはとかんさんと
長々と話をしても迷惑にちがいない。鳩山さんはかなりのご高齢だから、急に人が一度に押しかけるより、少しずつ間を空けて行った方がいいかもしれない。そんなことを考えた。ニャーシルさんが鳩山さんの音は小津安二郎の映画「東京物語」の音楽しか聞いたことがないので、なにかほかにないかとのお尋ね。昔のテープをごそごそ探したら、私が一緒に弾いているものしかない。私の音を聞かせていいものかどうかチェックしたら、音程の悪いところがあって、これはお聞かせ出来ない。しかし、鳩山さんの音はやはりすごい。鳩山さんはどちらかというとなりふり構わなかったのと、人に偉そうな態度を一切とらないし、楽器も安物のケースに放り込んで手提げ袋かなんかにウイスキーの小瓶を入れて持っていたりするので、周りからはあまり偉い人と思われなかったようだ。でも、知る人ぞ知る名手だった。今、その音を聞くとああ、こんな方とよく一緒に弾かせていただいたものだと、感慨深い。コンサートを本当に楽しんでいたので録音にも無頓着で、CDなども出していないのが残念といえる。私の知らないところにあるかどうか。あったら是非聞かせていただきたい。ブログがご縁でのすてきな出会いが間もなく実現するかと思うと、わくわくします。

2 件のコメント:

  1. ニャーシルです。昔のテープを探していただいて、ありがとうございます。是非nekotama様と鳩山寛様の演奏を聴かせていただきたいです。プロの方の音楽ですもの、ミスなんて素人にはわかりません。沖縄から帰ってお会いするときにでもテープをお貸しいただければ有難いです。nekotama様の鳩山寛様についてのお言葉、鳩山様にもお伝えします。
    鳩山様の本を読んで、こういう凄い人がいるのに、忘れ去られてしまうのは本当にもったいないと思います。
    特に沖縄の人にとって郷土の誇りですもの、もっと沖縄の人に知られていいと思うのです。

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  2. 良くも悪くももかまわない人、こだわらない人なので
    損をしていた?(偉そうに見えない)部分があります。
    アメリカ仕込みなので、日本人にはああいう直接的な
    物言いが受けなかったのではないかと思います。
    まったく気取らないのでどこのおっさんかと思いますよ。
    渋谷公会堂の前でアロハシャツを着た変な人が手を
    振っていると思ったら、鳩山さんだったりして。

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