2013年3月22日金曜日

東横線の延長

東急東横線が西武線とつながるという話は聞いていたけれど、最近花粉が怖くて出不精になっていたから、電車にも乗らなかった。今朝野暮用があって、最寄り駅から元町中華街まで出た。帰りは渋谷方面に乗るので駅ホームに行ったら、あるある、和光や川越市ゆきの電車が。本当に埼玉県まで直通になってしまったのか、初めて実感した。まだちゃんと調べてはいないが、清瀬なんていう駅とも直通になるのだろうか。清瀬には私のボウイングの先生がお住まいで、時々教えを乞いに行くのだが乗り換えが面倒で大変だった。そこにもちょくちょく行けるようになると、私はいまよりもう少し上手くなれるだろうか。それは無理かもしれないが、少なくとも先生のお宅に行ってから後の1週間は音がガラッと変わる。解放されたピュアな音が出せる。それが1週間も経つと元のもくあみ、あー残念。先生もそれをわかっていらっしゃるので、よくからかわれる。「この部屋から一歩出ると今言われたことを忘れるだろう。あっはっは」と。それでも私でもこんな音が出せるのだと嬉しくなるレッスンなのだ。急行の待ち合わせで乗ったのは石神井行き。石神井には友人が何人もいる。前に遊びに行ったときには、乗り換えが面倒ですごく遠い所だと思ったのに、直通なんだ。しめしめ。一度家に戻ってから、今度は渋谷の教室に出かけた。新しい渋谷駅も初めてだからわくわくしていたら、何のことはない。副都心線と同じ場所だった。ここは何回も使っているから、新鮮味はない。教室に行くには以前より少し遠くなってしまった。副都心線の開通の日にダイヤが乱れて大混乱だったのを思い出す。その日、私は仲良しだったN響のヴィオリストの永野さんのお通夜に出かけるつもりだった。なにかの都合でやめて次の日のお葬式に行った。そのとき会った人が、前日のお通夜に来ようと思い副都心線に乗ったら、電車が止まってお通夜に間に合わなかったと言っていたのでよく覚えている。永野さんの奥様が私の会葬をすごく感謝して下さって、それがとても心にしみて悲しかった。特に電車に関心があるわけでもないのに、こんなことを覚えているのも永野さんのことがあったから。今回の東横線と西武線の合体は混乱はなかったらしい。それでも東横線の最後の渋谷駅に人が溢れたそうだけど、私はそういう感情はよくわからない。最後だとか最初だとかにどんな意味があるのかしら。全てが時間の経過の一点にすぎないのに。

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