2013年9月17日火曜日

家中台風

一昨日と昨日と発表会が続いていささか疲れた。今朝たまさぶろうの執拗な「めしよこせ」コールにようやく目を覚ます。昨日京都などに重大な被害をもたらした台風一過、気持ちの良い秋晴れとなった。一昨日はわたしの同級生の生徒達の発表会。Sさんはいつもおなじみの仲間だが、私とは正反対の超優等生。だから音大の先生として優秀な生徒を沢山育て上げ、自身も多数のリサイタルをしていたから、当日もシューベルトの「3つの小品」を見事に模範演奏し、私たちをくわえてのモーツアルト「ピアノ4重奏」でしめくくり。20人ほどの生徒の演奏をずっと聴いていて、その後の演奏だから体力気力共にたいへんなことだと思う。私たちも会場練習が早い午後に終了後、本番までの空いている時間に別のピアニストの家に飛んでいって、次の日の音楽教室の発表会に出る人の練習に立ち会った。音楽教室には様々な人が来ているが、中でも実力がある人はとかく大曲を弾きたがる。伴奏者の教師達も大変で、生徒の注文に応えるべく努力している。それだけの実力者をそろえているけれど、本当に短い練習時間内でアンサンブルをしなければならないので、よほどの経験者でないとつとまらない。世の中に多数の曲があるから教師といえども未経験の曲は多々あるので、猛烈に勉強する、結果として先生が成長するという良い面もある。
昨日は台風の襲来を心配しながらの音楽教室「ルフォスタ」の発表会でクラシック部門の生徒がドキドキしながら、それでも懸命に演奏する姿にジーンとなりながら聴いていた。私の生徒は3人だけだったけれど、サンサーンス「ハバネラ」ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲」などを熱演してくれた。皆仕事盛りで多忙な毎日を送っていて、レッスンに来るのもままならないのに、休日に涙ぐましい努力をしている。Sさんの生徒のように音大生やプロではないから技術はつたない。それでもいつも私は生徒達に教えられている。教えるときにそれをどのように言葉に置き換えるか考えると、自然に自分のためにもなっていることがわかる。終るとみんな一様に達成感に目を輝かせて、美味しいビールを一緒に飲む。今日は嵐のような数日の後の休日なので自宅の室内を見渡すと、部屋も嵐が過ぎたような具合になっている。そこここにドレスが放り出してあって、ステージ用の靴がころがり、楽譜が散乱。空気清浄機のフィルターには猫の毛がびっしり付いていた。掃除を怠けていたツケは大きい。やれやれ。


















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