2013年9月5日木曜日

初見の気分

この次の「古典」定期に演奏する4つのヴァイオリンの協奏曲のソロパートを合わせに、埼玉県や都内から神奈川県の我が家までメンバーが来てくれる。昨日は竜巻騒ぎ、今日は大雨落雷と、このところ季節の変わり目の不安定な天候が続いている。こんな日に外出するのは大変だから、家に居て待っていられるのはありがたい。でも、私も夜になったら音楽教室のレッスンにでかけなければいけない。早く雷様が疲れてくれるのを待っている。4つのヴァイオリンを合せるのは結構大変で、それぞれ自分の考えがあるから、テンポ感も違う。私は少し早めが好きで本番にアドレナリンが大量に発生するくらいの極限まで早く弾きたい。ところが慎重派の人はけっしてそんな暴挙はしたくない。常に美しく破綻なく弾けるテンポをお望みで、私の野蛮な提案はついえてしまうのだが、まだまだこれからもチャンスはあるから、徐々に皆を早いテンポに引きずり込もうと虎視眈々と狙っている。このところ、コンサートや発表会が続いて、私自身で演奏しなければならない曲が山積みになっている。困ったことに若い頃のようにマルチに対応出来なくなってきている。切り替えが中々難しい。一つ練習すると他の曲の半分は忘れてしまう。久しぶりに取り出してみると、又初見のような気分。初見と言えば、ずいぶん昔ペルゴレージ「スタバートマーテル」の演奏会でこれから本番、指揮者がもう登場するという間際に、突然前に座っていた人が後ろを振り返って「ねえ、初見で弾くような気がしない?」と言われてパニックになった。「やめて、そんなこと言わないで」と言ったが私もそんな気がしていたから。練習が少なかったし、宗教曲はどれも似たような雰囲気で覚え辛い。前の人は長年、日本のトップクラスのオーケストラのトップサイドにいた人だから、ものすごく優秀なのに、オーケストラの本番はそれほど恐ろしい。それで最近の私はちょうどそのときと同じ状態で、いつでも練習が足りないような気がしてならない。実際に練習時間はそれほど取れていない。ブログ書くひまがあったら練習しろっつうの!(天の声)







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