2013年9月3日火曜日

いつもの人達

今日も激しく暑い!さすがに風には秋が感じられるが、日差しは強烈。先日松原湖のコンサートで一緒だったピアノのSさんとヴィオラのFUMIKOさん、チェロはご近所のSさん。朝からモーツアルトのピアノ4重奏の練習が始まった。本番は再来週の日曜日。この曲は今まで何回も弾いているのにいつでも難しい。モーツアルトはやはり究極の音楽なのだと、自分のド下手さを自覚させられる。音の一つ一つが常に完璧でないと様にならないのに、音程も音色もテンポも、どうやっても気に入らない。それでも練習が進んでいくと、楽器が鳴ってきたあたりから楽しくなる。自分が天才でないにせよ、もう少しどうにかなると思っているのが間違いで、こんなものさと諦めてしまえば気が楽になるのに。本当にもう少しなんとかならないものか。ぶつぶつ文句を言いながらもやはり素晴らしい曲に引き寄せられる。練習が終って、次の月例「弾く会」にFUMIKOさんと弾こうかと思っているモーツアルトの「コンチェルタンテ シンフォニー」の2楽章を合わせた。この2楽章はモーツアルトの悲しみが凝縮されているような楽章で、弾いても聴いてもウルウルしてしまう。モーツアルトでなければこれほど純粋に単純に深い悲しみを表現出来ないだろう。他の作曲家、例えばベートーヴェンの様に塗り込め削り取り、様々な手法で究極にたどり着くのではなく、あっさりと軽々と物の核心にたどり着いてしまう。一つとして無駄な音がない。生まれる前から全て知っていたかのように。やはり彼は神の子なのだ。
人の子の私たちは練習が終ればお腹が空いて、おきまりのランチを食べにいって皆さんそれぞれの帰途につく。子供の時から室内楽が好きで、今こうして人が集まって一緒に弾いてもらえるのは本当に幸せなことだと思っている。いつもお付き合いしてくれる仲間達に感謝!



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