2013年9月11日水曜日

目が不自由

この数年でどんどん目が見えなくなってきている。これは5年くらい前までやっていた過酷な仕事のせいで、暗い譜面灯のもとで長時間休むことなく大量の曲を弾かねばならないという状況だった。それまでは年齢からいったら奇跡的に老眼鏡もかけなくてもなんとかなっていたのだが、多額のローンを相続したお陰で猛烈に働かざるを得なくなったことで、だいぶ無理をしていたようだ。その仕事をやっている頃には、仕事は好きだし地方にも行けるのでたいそう幸せではあったけれど、やはり疲れがたまっていたらしく終ってからどっときてしまった。眼鏡を使用し始めると、坂を転がり落ちるようにどんどん悪くなっていった。最近楽譜がよく見えないので、集中力にも初見力にも影響が出始めてきている。こうやって人は徐々に活動をやめていくのかと実感するようになった。今日はついに我慢できなくなって新しい眼鏡を作りに行こうと思っている。一つとても良い眼鏡を持っているのだが、それはレンズがガラスで薄く研磨されていて、ほんの少しの刺激でもパリン!と割れてしまう。今まで何回割ったことか。1枚5万円のレンズだから、割る度に「ああ、5万円」とため息。その眼鏡を掛けると急に視界が明るくなって鮮明に見えるからそれにしたいのはやまやまだけど、もう一つ安物の眼鏡をこしらえて主にそれを使っていた。今高級眼鏡のほうは割れている。安物の方で比較的良いレンズに換えるか、良い方の眼鏡を治すか悩んでいる。年をとってくると自分の体にお金をかけないといけなくなる。良い仕事をするにはまず健康でないといけない。まずまずの健康体に生んでくれた両親に感謝している。これでもう一つ美貌もほしかった。ざんねーん!

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