昼食は近頃レトルトのカレーで済ませていたから、ほっと一息ついている昨日今日はお昼ご飯も少しは手をかけようと思った。冷蔵庫に入っている物を物色、イクラの醤油漬けを取り出した。2,3日前生イクラを買ってきてお醤油とお酒に漬けておいたのをすっかり忘れていたのだった。そうだ、鮭の親子丼にしよう。以前、札幌卸売市場で食べた朝ご飯。鮭の親子丼を思い出した。今までずいぶん各地を旅行して、その土地の美味しい物を食べ歩いてきたが、この鮭の親子丼は猫だったら「うにゃうにゃうにゃあ~」と唸りながら食べるほど美味しかった。焼いた鮭をほぐしてイクラと一緒にご飯にのせて食べる。それだけのシンプルなものながら、忘れられない味となって私の胃袋に住み着いている。一緒に行った人達はイクラ丼をたのんだ。たしかにイクラが贅沢に乗っているので豪華に見えるが、イクラなぞはいくらなんでもそう沢山食べたいとは思わない。一人だけ親子丼にしたのが正解で、皆のうらやましげな視線を浴びてムフムフと食べていた。でもついに視線に負けて少しずつお裾分けをしたら、自分の分が少なくなってしまった。大家族で育ったからなんでも分け合って食べるという気持ちは強い。そうでなければ、誰が人にあんな美味しい物を分けてあげるものか。だいたい味は想像出来るでしょう。たっぷりと脂の乗った分厚い鮭を香ばしく焼いたものとイクラ。イクラだけよりも絶対美味しいに決まってる。はじめから皆もそれにすればよかったのに。大いに損をした気持ちになった。いつもは気前が良い方だけど、食べ物の恨みは恐ろしい。facebookを覗いていると四六時中食べ物のことばかり書いているひとがいる。先日のタイトルは「食欲の秋」すかさずコメントをつけた。「貴女は(食欲の秋)ではなく(食欲の四季)でしょう」
0 件のコメント:
コメントを投稿