9月の発表会を控えて、石打スキー場で強化合宿をすることとなった音楽教室「ルフォスタ」の弦楽アンサンブル。
参加者は11人。
コントラバス担当はお休み。
曲目はレスピーギ「リュートのための古代舞曲とアリア」の中から、1,3楽章を発表することになった。
今回は石打スキー場内のマンションの住人である、チェロのN氏のご厚意により、マンションのVIPルームに宿泊、ホールを使用しての練習ができるというので、一同張り切って練習に臨んだ。
そのマンションの玄関からスキー場のリフト乗り場には、そのまま滑っていけるという便利さ。
今回は雪がないから残念だったけれど。
昼過ぎ、各自昼食を済ませたメンバーがマンションに集まった。
マンション内には立派なホールがあって、そこを借りられたのは素晴らしい幸運だった。
かなり広いステージ上で伸び伸びと音がだせるし、ハーモニーのバランスを聴くのにも、広い会場はうってつけ。
この1年、月1回の練習をしてきた曲の仕上げには、今回のホール使用は本当にありがたかった。
毎月指導者が替わるので、それぞれの講師の考えもあって、生徒達は時々混乱する。
「前の先生はこうおっしゃいました」と言われることもしばしばある。
そう言うときは「それはその方の考えであって、私はこうだから、あなたたちはそこから自分たちで考えて作り上げて下さい」と言う。
受け手が大人でかなりのレベルのある人達だから、子供に言う様に強制することはできない。
もう発表会が近いから、なにがなんでも形にしないと最終的に困るので、今回私のやり方で演奏してもらう事にした。
今回と発表会前の最後の練習は私の担当。
もう自分のやり方を押し通すことにさせてもらう。
初めての音出しは、緊張と体が馴れていないので、やはり音がかなり濁る。
これが毎度の事で、最初の8小節を何回も何回も繰り返し、皆の顔には「うんざり」感が見えるまで繰り返す。
初めの音のバランス、音程、音色・・特にこの曲の透明感が出るまで、執拗な講師が迫っていく。
どうしてこんなことやらされるのかといい加減ウンザリした頃、やっと良い響きが出るようになった。
次の段階も同じ事。
こうやってたった数分の曲に、数時間掛けて取り組んでいく。
これが私にはほんとうに面白い。
いい加減疲れ果てて練習は終わり、越後湯沢の街に出て夕飯。
N氏がセットしておいてくれた居酒屋で乾杯。
マンションに戻ると、広々としたVIPルームのリビングで、お酒を飲みながら楽しく夜は更けていった。
わたしの教え子のkさんが料理を担当して、つまみやお酒を用意してくれた。
酔うほどに楽器を持ちだしてアンサンブルを始める彼ら。
いつまでもいつまでも、飽きもせず弾いて居た。
次の朝きいたら、結局3時までヴァイオリンの音が聞こえたそうだ。
次の朝はkさん心づくしの味噌汁、おにぎり、漬け物、トマトサラダ、そしてフレンチトーストという豪華な朝食が用意されていた。
それから午前中いっぱい又練習。
前日も次の日もヴィデオカメラで撮影されていて、再生すると、かなりの線まで行ったことがわかった。
あと、一息。
驚いたのは、単純に音の易しい1楽章が、色々アラが目立つこと。
やはり単純は最高の難しさなのだ。
ヴィデオを見て生徒達も納得したのは、なぜあんなに私がしつこく初めの音を繰り返し、練習したかということだった。
自分たちでも、最初の音に感激していた。
時々スッタモンダするけれど、なかなかの出来映え。
これが本番で出れば最高です。
練習会場と宿泊施設を用意して下さったN氏に感謝。
料理とワイン、全てのセットをしてくれたYさん、kさんご夫妻にも、中心となって兄貴と慕われるGさんにもお礼を言いたい。
そして辛抱強く練習を繰り返して、良い音を作り上げてくれたみんなには、特に頑張って欲しい!
本番で今回の練習が生きますように。
nekotama先生、いい感じですね。
返信削除その調子でいってくださいな。(^ ^)/
あ、あまり飲みすぎないでね、皆さん。
あ、nekotama先生っていうと、昔の漫画「いなかっぺ大将」のニャンコ先生みたいですね。 懐かしい。
返信削除先生は先に生まれると書くので、なにも教えないのですよ。
返信削除皆が自分で上手くなるように、時々軌道修正をするだけで。
ところで今パソコンが不調で今タブレットから閲覧中。
nyarcilさんのブログアドレスがわからくなっています。
治り次第またお邪魔します。
何か美味しい話を楽しみにしています。
あらら。ブログは以下ですよ。
返信削除http://schnajr.exblog.jp/
でもね、今は本番に向けて頑張っているとき、のんびりいきましょうね。
それにしても暑いなぁ orz...