2014年8月21日木曜日

明日から軽井沢

今朝、軽井沢にいる人形作家のノンちゃんから「明日お昼ご飯一緒に食べましょう」と電話がかかってきた。
私は明日少し遅い時間に出発して、呑気にぶらりと時間も決めずに行くつもりだったので、ランチに間に合うかどうか分からないと言うと、それでは急がなくても良いという返事。
傍でノンちゃん家のお隣さんのHさん、Oさんが何か言う声が聞こえる。
Hさんは映画制作者、Oさんは元雑誌編集者で今は織物作家。
二人ともバリバリのキャリアウーマンで、軽井沢の別荘が広すぎるので、ノンちゃんに半分明け渡したから、両家は庭続き。
広々とした雑木林の中に2軒、隣り合わせに建っている。
お隣の家は立派な別荘風だけれど、ノンちゃんの家はいかにもメルヘンチックな可愛らしい構え。
彼女が作る人形の家のように、林に溶け込んでいる。
彼女のこだわりが隅々まで生かされていて、部屋に入ると手作りのラグやクッションなどの作品で埋め尽くされている。
明日から月曜日までの4日間お世話になる。

その途中の土曜日にちょっと足を伸ばして長坂まで、八ヶ岳音楽祭の下稽古。
指揮の飯守泰次郎氏はとても厳しい方で、去年はブラームスのシンフォニーだったけれど、あまりにも練習時間が長くて、結局私は本番で集中出来なかった。
今年はどうかな?
それで事務局としては本番は10月だけれど、皆が休めるこの時期に事前練習を、急遽設定したらしい。
先日の松原湖から帰ったばかりなのに、又同じ方面に行くのはこれも何かのご縁と思う。
遠出するのは大好きだから少しも苦にはならないし、こうやって泊めて頂けるのだから、宿主に少しはご恩返しをしないといけない。
それで今回は、ヴィオラの曲を何曲か持参することにした。

ノンちゃんの家のリビングは天井が高く、周りの壁も全部木なので、すごく良い音がする。
前回も練習していたら、ノンちゃんだけでなく、お隣さん2人も加わって練習を聴かれてしまった。
練習だから、あっちに飛んだりこっちを繰り返したり、面白くも無いと思うのに、音が良く響くから気持ちが良いらしい。
それで今回は、運命のオーケストラパートなんか聴かせるワケにいかないので、バッハの無伴奏組曲とか短いピースとかを用意して、ミニコンサートをするつもりでいる。
これはまだ住人には内緒のことだけど。

ヴァイオリンはソロ楽器として良く聴く機会はあるけれど、ヴィオラは滅多に聴くことがないと思うので、この際ヴィオラをお聴かせすることにした。
さて、喜んでもらえるでしょうか。

ノンちゃんはこの雑木林の中でたった独りで、冬を過ごす。
クリスマス大晦日、そして新年、
別荘には誰もいないのに、寂しいとか怖いとか思わないらしい。
私なら、ちょっと音でもしたら飛び上がってしまう。
勿論ご主人も時々見えるが、彼が東京に帰ってしまっても滞在していることが多い。
それでもご主人が別荘に来る日は、本当に嬉しそうにニコニコ、顔を輝かせている。
そんな素敵なひとです。














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