2015年6月10日水曜日

トラ刈りにされた可哀相な木

昨日買い物から帰ったら、我が家の駐車場のコーナーでせっせと働く男女3人。
お隣さんの兄弟、弟さんの方の・・たぶん・・お嫁さん?
お兄さんは昨日木を切ってくれると言った人で、あとの2人はお兄さんに駆り出されたらしい。
見ると足元には大量の木の枝が。
しかも30㎝ほどに束ねられて、捨てれば良いようになっている。
お兄さんはニコニコして挨拶してくれたけれど、弟さんともう1人の女性は仏頂面でニコリともしない。

でもね、お隣が新築する前に土地が空き地になっていた頃、草ボウボウで不衛生・不用心だったから、その2軒先のTさんと私が炎天下草刈りをしていたのだから。
お兄さんはここの跡取りで草刈りのことをおぼえているかもしれないけれど、弟さんはそんなこと知ってはいない。
それで無愛想だったのか。
草刈りは再三お隣さんに申し入れていたのに、業者を頼むとお金がかかるからだと思うけれど、ずっと放置されていた。

だからお互い様・・・ふんぞり返って木を切らせているわけでは無いことを、分かっていただけたでしょうか。
向こう三軒両隣と旧いけれど、この町内は亡くなった私の父の息がかかっているので、皆さんまだ親切。
父は町内のボス猿で、困った人がいると手を差し伸べずには居られなかった。
お人好し過ぎて資産を使い果たしてくれたお陰で、私たち兄弟は遺産相続の時も喧嘩もせずにすんだ。
喧嘩をするほどの財産も、残っていなかったのが良かった。
そのうち父のことを知らない人が増えると、子猿は相手にしてもらえなくなるかもしれない。

別に父の威を笠に着て威張っているわけではないのに、道一つ隔てたべつの町内のゴミの捨て方を注意したら、***の娘だからって生意気なこと言うなと威嚇されたので、びっくりした。
ああ、そんな風に見られていたのかと、その時初めて気がついた。

この隣の町内のゴミの捨て方が目を覆うばかりに酷くて、烏が荒らしたゴミの山を踏んづけて自分のゴミを平然とおいていく。
烏対策はしない。
分別もいい加減。
時間を守らない。
散らかったゴミが風であちらこちらに飛んで行く。
それで町内会長にちゃんと管理して欲しいと申し入れたら、驚いたことに話し合う姿勢も見せずにけんか腰。
話し合うということが出来ない人が居るのだと、ビックリした。
今は普通にちゃんとしているけれど、そうなるまでの間、私が1人で闘い続けてきた。
住人を捕まえては掃除をしてもらうという風に。
最近やっと黄色いネットを設置してきちんと捨てるようになったけれど、その間十数年以上に亘って、私の戦いは続いた。
ここの町内会の人達は、私が山猫だということを知らなかったらしい。

日本人は権威ある者の言うことは聞くけれど、その辺のおばさんの言うことには聞く耳を持たない。
公共心がないというか、やれやれ。

遠くの親戚より近くの他人。
持ちつ持たれつ、すっかりトラ刈りになってしまった可哀相な木を眺めて、溜息が出る。
名無しの木さん、こんど生まれてくるときは深い森の中に生まれなさいね。
こんなボサボサにされないで、伸び伸びと枝を広げて空に向かって大あくびが出来るように。




























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