2015年11月1日日曜日

さてお次は

昨日、メンデルスゾーン「イタリア」の本番が終って、次は11月半ば、奥州市水沢でのお楽しみのコンサート。
ベートーヴェン「弦楽三重奏曲セレナーデ」
モーツァルト「ディベルティメント17番K.334」
シュトラウス「皇帝円舞曲」等々

水沢チェログループの指導者、チェリスト館野先生とは旧知の間柄で、時々お声がかかる。
数年前、館野さんの生徒と私の生徒が結婚して、ピアニスト館野泉さんを中心とする館野ファミリーのコンサートに招待してくれた。
チェロの館野さんと私は、オーケストラで以前一緒だったことがある。
それを知ったTさんが引き合わせてくれて、数十年ぶりに再会した。
長い年を経ていても、お互いに口から最初に出た言葉が「変わらないねえ」だった。
もちろんシワもたるみもたっぷり加わったけれど、気持ちはなんの変化(進歩?)もなく、雰囲気は全く同じ。
それ以来夏の松原湖のコンサートに出演お願いしたり、新潟のチェログループのコンサートに参加したりと、生徒のY夫妻と一緒に楽しむようになった。

Y夫人のKちゃんは美人で気立てが良く、館野先生はもとよりこのグループの皆に好かれている。
それで、牛にひかれて・・じゃないけれど、Kちゃんにひかれて水沢や新潟にのこのこ出かけていく。
もとより旅行大好き、室内楽命だから、喜んで飛んで行く。
お酒美味しい、魚美味しい、新潟も奥州も良い。

さて、今回私がどんな曲よりも好きなモーツァルト「ディベルティメント17番」

「あなたが無人島で1人で暮すことになって、一つだけしか持っていけないとしたら、どんなものを持って行きますか?」という質問があるでしょう。
私はもちろんヴァイオリンだけど、それがダメならこの曲のCD。
プレーヤーもセットで許されるならだけれど。
CDだけだと、烏よけにしかならない。
それより、無人島に電源があればのはなし。
太陽光発電が出来ることを祈る。

この曲を弾くのは今回で4回目。
演奏時間1時間ほどの大曲で、弦楽5部にホルン2本の編成。
今回は時間の制限もあるから抜粋で1楽章、3楽章、フィナーレのみ。
それで半分、でも30分近くなる。

ファーストヴァイオリンは休める小節がほとんどない。
譜めくりができないほど弾き詰めとなる。
それで楽譜を切り貼りして、たった2小節の休みで3枚の楽譜を入れ替えたりしないと間に合わない。
弾くことよりもこちらの心配の方が大きい。
モーツァルトの数ある曲の中でも難曲の部類に入るのは、その長大さ、終楽章のテンポの早さと、跳躍の多い音程。
1楽章が始まってから40分以上経って、漸く最終楽章にたどり着くと、待っているのが最大の難所。
最後のページが見えた時の達成感と安堵感は、山頂が見えた時の登山家もかくやかと思う。
全楽章通して、軽やかに華やかに、喜び一杯で弾き通すことができれば嬉しい。

東京から友人2人が参加して、私をサポートしてくれることになった。
コンサートが終ったら温泉に泊って、次の日、レンタカーで平泉あたりをドライブして、東北の秋を堪能しようという計画だけれど、紅葉には少し遅いようで、ちょっと残念。
女3人、ペチャクチャ、さぞ賑やかな旅行になることでしょう。
















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