今朝ノラの食堂(駐車場)に行ったらボス猫は居なくて、ミッケが1人寒そうに待っていた。
私は少し疲れが出て寝坊したので、ボスは待ちきれずに他のえさ場に行ったのか、本来の飼い主の元で食べているのか。
ノラだと思っているけれど、実は飼い主が居るなんてことが良くあるので、最近のシロリンの毛並みの良さは、それを表して居るのかとも思える。
ノラたちはたいてい保険が掛けてあって、ここの餌場が留守ならこちらへと移動しているものと思われる。
特に力の強い雄猫は、縄張りの中で2,3軒は渡り歩いていると思う。
動物、特に猫が楽器を演奏する絵で有名な雨田さんは、昔、白とグレーのきれいな猫を飼っていたけれど、ある日外で自分の飼猫に出会ったら、よその奥さんが全く別の名前で呼んでいてビックリしたそうだ。
私の家には彼の絵が沢山ある。
オーケストラの練習場にフラリと遊びに行ったら、楽団員の休憩所にコーヒーメーカーが置いてあって、コーヒーが自由に飲めるようになっていた。
そこに猫の絵が貼ってあった。
一目惚れして「誰が描いたの?」と聞いたら、チェリストの雨田さんだというので、さっそく直談判に及んだ。
初対面の私の顔をジッと見据えるその目は、明らかに画家の目だった。
数枚のヴァイオリンを弾く猫を描いてもらった御礼は、紅茶とクッキー。
その時はまだ、雨田さんはプロの絵描きさんではなかったから。
雨田さんの自画像を描いてとお願いしたら、子狸がチェロを持っている絵・・・似てるかも。
その数年後、彼はプロとして猫の絵を売り出して、大変な人気画家となった。
プロとなってからも何枚も描いてもらい、時々お宅にもお邪魔した。
私の生徒が受験で神経質になっているときに、励ますつもりで描いてもらった猫が勉強している絵は、生徒にあげるのが惜しくなって私の部屋に飾ってある。
さいわい、生徒は受験に合格したから良かったけれど。
最近うちの(?)ボス猫シロリンは、毛並みもツヤツヤ、やっと撫でることのお許しが出たので撫でると、絹のような感触。
顔はフーテンの寅さんみたいだけれど、すっかり身ぎれいになっているから、本当に飼い主が見付かったのかも知れない。
それでも朝食は私のうちで摂ることにしているようだ。
ところが今日は今季一番の寒さ。
コンクリートの床で震えながら待っているのは辛いので、他の家に行ったらしい。
うちで食べていただけるようにと、私は慌てて物置の中の段ボールに猫ベッドを置いた。
もう一つの段ボールにはすでにアンカを入れて、温めてある。
猫のみなさん、ようこそ。
どうぞねこたま食堂で、ご飯をお召し上がり下さい。
寒いときにはお部屋の方で、お温まり下さい。
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