2010年10月31日日曜日

ベートーヴェン「英雄」

しもたかフィルというアマチュアのオーケストラ。ちょっとお手伝いに行ってきた。今日は下高井戸の小学校で、しもたか音楽祭の出し物の一つに、この英雄が演奏された。ずいぶん久しぶりだなあ、この曲を弾くのは。オーケストラをやめてからは、たった1回弾いたきり。オーケストラにいた頃には、いやというほど弾かされたものだけど。ベートーヴェンの作品の中でも、特に好き。シンプルだけど、本当に傑作だと思う。メンバーはアマチュアだから、ずっこけたり音が合わなかったりするけれど、長い時間を掛けて練習するから、そうひどくはならないし、本番になると緊張して意外とまとまったりする。今日もまずまずの出来。そして英雄のメロディーがずっと頭の中で鳴っている。演奏をなんども再体験しているようだ。打ち上げでビールを飲んでいる時も、駅のホームを歩いている時も、鳴り続けている。一種の神経症にこのような症状が見られる事があるらしいけれど、普段からそうではないので、たぶん神経症ではないと思う。例えば、大好きな曲を弾く日は朝からその曲が頭の中を占領しているし、本番が終わったあと、帰宅するときは歌いながら帰ることが多い。ロッシーニの「床屋」の本番のあとでは、車の中で大声でアリアを歌っているうちに、猛スピードで走ってしまったこともあった。調子の良い曲が多いから。ベートーヴェン、やはりすばらしいですね。中にはあまり好きでない曲もありますが、祈りのような部分を聴くと、まさに楽聖。後期のカルテットなども崇高さを感じるけれど、やはりシンフォニーのこのへんの番号は傑作です。有名だからといって、決して俗ではない。所でウラ話。原題を「エロイカ」というので、しもたかフィルのホームページにそのまま載せたら、なにを勘違いしたか、いやらしい書き込みがあったそうです。おバカだねえ。

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