2011年11月14日月曜日

以心伝心

先月までバリバリ仕事をしていた男性が、「このところ調子が悪かったんです」と言う。生き生きと楽しそうに仕事をしていて、それでも仕事の内容はあまり教えてくれない・・・というより、聞いてもわからないから訊かないし、あちらからも言わないけれど、何があって調子が悪くなってしまったのだろうか。私も実は先月からたて続けに身近な人との悲しい別れがあって、久しぶりに個人的なことで悲哀を感じていたところで、彼の気持ちは何が原因か知らないけれど、共鳴するものがあった。気分がシンクロしていると勝手な想像をする。一人で落ち込むより、誰か落ち込んでいる人が同じ時期にいたということが心強い(というのも変だけど)。べつに連絡を取り合って一緒に落ち込んだわけではないから、お互い勝手に落ち込んでいただけの話なのに、妙に以心伝心という言葉が浮かぶ。テレパシーが飛んだかな?アハハ、まさかね。考えてみると、世界中で洪水や突然の寒さ、季節外れの雪などがたて続けに起こった時期ではなかったか。気象が体や精神に与える影響は計り知れないものがある。大津波のように直接体を襲うものはおいて、気圧や気温などにも、ひどく精神状態を左右される。特に人の生死は月の運行に左右されるのではないか。それで私の友人や親族が亡くなり、仕事を楽しんでいた人がやる気をなくし、私は悲しみ、といった連鎖があるのでは?そう説明してしまうと、これはつまらない。少しは前世からの因縁でなんていう説明ができると面白い。これは相手が私の好きなタイプだからで、もし嫌いなタイプの人が「やあ、同じ時期に一緒に落ち込むなんて、以心伝心ですなあ」なんて言ったらムッとしただろう。人間本当に勝手なものです。

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