2011年11月23日水曜日

腰痛

何年も出なかった腰痛がここ一ヶ月ほど前から起こるようになった。中国整体に行くと「あんまり体動かさないね。体硬いよ」と言われた。そういえば一昨年までは全国を飛び回っていたから、毎日今とは比較にならないほど動いていた。家を出て羽田空港へ行くまでにどのくらい歩くか。目的地に着いてバスに乗りホテルへ。ホテルから食事のために町に出てレストランを探す。面白いところがあればちょっと寄ってみる。次の日の仕事は一日中会場内だけど、控室からステージへ、休憩で控室に戻ってまたステージへを何回も繰り返す。仕事が終われば夜の街にフラフラと出てみんなでお酒を飲んで、次の朝また空港へ、羽田に着けばそこから家まで結構乗り継ぎで動く。よくもこの年であんなに動けたものだと感心する。で、なにを急に考えたかと言うと、今日は新宿御苑駅すぐの小さなスタジオで、先日亡くなった友人のご主人をしのぶ小音楽会で弾くために家を出た。初めはいつものように車で行くことを考えたけれど、音楽会のあとのフランス料理のためにやはり歩いて行くことにした。ボジョレーヌーボーを呑むことになるから、車で行って一口も飲めないのは癪に障る。お料理は絶対ワインに合うから、水やウーロン茶では悲しい。そこで気持ち良く晴れた秋空を楽しみながら、30分くらい先の湘南新宿ラインに乗れる駅まで歩くことにした。途中でそうだ、腰痛だったと思い出しながらトボトボ歩いたが腰はなんでもない。靴はスニーカーでないから少し歩きにくい。荷物も楽器もあるからしんどい。それで以前の旅行のことなども思い出して、そういえばこんな感じでよく歩いたなあなどと、懐旧の念にふけった。コンサートは友人がピアノを弾いて、ご主人のお友達が思い出話をしたり、家族の合奏があったり、終始和やかに進んだ。私はあまりお目にかからなかったけれど、こんなにいいお友達がたくさんいるのは、本人の人柄の賜物に違いない。しめっぽくならず、笑い声がしばしばあがって、まるで当人がそこにいるような雰囲気だった。きっと、一緒にいたのでしょう。帰り道、又往きと同じ道を歩いて帰った。バスも止まっていたけれど、なにか歩きたい気がして歩いてしまった。ヘトヘトになって帰りつき、そういえば今日は腰が痛くないことに気が付いた。そうだ、今日は朝から猫のトイレの掃除のためにずいぶん動いた。猫トイレの周りが汚いので、その辺の掃除もした。私にしては珍しいほど、朝から動き回った。それがよかったのかも。体は動かすためにあるのか。怠け癖のついてしまった体は中々動いてくれないが、これからはこころして動かすようにしようと、絶対に守れない決心をした。明日はどうかな?

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