2012年3月12日月曜日

下界に降りて

昨日はまだスキーのレッスンが続いていたけれど、もう納得したのと、やいのやいの言われながら滑るのが嫌なので、さっさと一人で帰ってきてしまった。先日の人間ドックで不整脈を指摘されていたし、坂道を上るとかなり息切れがするのは、運動不足で心肺機能が低下しているせいだとは思うけれど、今までになかったことなので大事をとってのこと。帰ってきたら心配していたノラはいない。大きな白猫が我が家周辺を支配していて、三毛はどちらにもいい子にしているから、いつでも顔を出す。やきもきしていたら今朝ノラがやっと顔を出した。利にさとい三毛は、白猫を離れノラに密着している。どこにでもいるんだなあ、このてのちゃっかり者は。昨日新幹線の中で東北大地震の発生時間を迎えた。しばらく自主黙とうをしていたら又涙がこみ上げてきた。自分が被災した人たちは、いつまでもいつまでも悲しみは癒えないと思う。絆と声高に叫んでも、汚染された廃棄物は受け入れず拒否する。人間は当事者でないと本当の苦労は分からない。もし自分が同じ目に遭ったとしたら、拒否されれば理不尽に感じるに違いないのに。いまだに反省の色も見せない東電に改めて怒りを覚える。しかもその東電から甘い汁を吸っている政治家、役人にはもっと怒りを感じる。東電は自社の利益が最優先だから、儲けようと考えるのは当然。しかし、そのほかの利権に群がる亡者どもは、被害者のことなど全く考えていないと思う。自分たちの懐が温まり、しかも、自分たちは当事者ではなく涼しい顔をしていられる。誰がこんな美味しいことを手放すものですか。東電が反省しないのは、こんな亡者どもから守られているからだと思う。考えると絶望的になる。ノラにも白にもくっついて餌のおこぼれに与っている三毛なら可愛いものだけど、地球規模の大災害を起こしかねない原発事故の安全性を無視して、結局なにひとつ解決できていないのに、つぎの原発を推進するその神経はまともではない。

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