2012年3月27日火曜日

居眠り

昨日の「古典音楽協会」定期演奏会はいつも通り沢山のお客様で熱気のあるコンサートになった。最近私は集中力が持続せず、本番で間違えるようになった。かつては抜群の集中力を誇り、練習で弾けないところも本番になると火事場の馬鹿力で弾いてのける荒業を、何回も使ったものだけれど。最近は練習してあっても途中で目がかすんでくると、どうしても弱気になって腰が引けてしまう。要は練習量が足りないだけの話かもしれない。私事はさておいて、無事にコンサートが済んで、今日は明日の病院のチャリティーコンサートの練習にやってきた二人の友人。誕生日がみな近いのでお祝いをしてから練習をしようというので、私は朝から近所を飛び回って買い出しをした。桜の花の付いたおにぎりやどら焼きなど。これはヴィオリストの好物。ほんとうならバースデイケーキといきたいところが、彼女はクリーム類が苦手。それでどら焼きとなった。ノンアルコールビールで乾杯して、お昼を食べてさて練習に取り掛かると、昨日の緊張が解けて疲れも出てきた。自分が弾かない曲を休んで椅子に座って聞いているうちに、トロトロと目が解けていく。特にヴィオラの音は丁度中音域で、非常に心地よい。気が付いたら今まで弾いていた二人が笑っている。起きているふりをしていたけれど、どうやらバレバレだったみたい。こんな贅沢なことがあるだろうか。生演奏を聴きながら昼寝をするとは・・・。王侯貴族だね。明日のコンサートは大きな窓から桜の花の見えるロケーションが用意されていたはずが、なにぶんにも今年は咲くのが遅すぎる。残念ながら花はさいていないので、こちらが狂い咲くことにした。友人から借りた花模様のシルクのドレスを着る。友人は学生時代着たそうだから、今の私が着ると普通の人なら気が変と思われかねない。そこは楽隊の特権として「非常識」「恥知らず」「目立ちたがり屋」など、いくつもの異常性を持っているから、人が何と言おうと、着たいものを着ることにする。本当に可愛いドレスで袖はパフスリーブだし、色合いは白地に黄色、緑、ピンクなどの花が咲いている。でも、これを着て居眠りしたら・・・・。おお、こわ。

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