2012年6月13日水曜日

そろそろお手上げ

ハリー・ポッターを原書で読み続けているが、5巻にさしかかるとさらに難しくなってきて、もはや私の英語力ではいかんともしがたい。作者のローリングさんは非常に頭のいいひとで、一年に一卷だけ出版するようにして、子供の成長に合わせるように、内容も語彙も難しくするように書いているらしい。途中まではそれほど難しいとも思わなかったけれど、5巻はのっけからわからないことだらけ。日常で使う慣用句や諺のもじりなどがふんだんに出てくるせいなのだが。だから先生のルースさんも時々レッスン中にイギリスのお母様にメールを送っては、意味を確かめながら教えてもらっている。発音も「母はこう発音するけど、私は違う発音します」などと世代によって変わってくる発音もあるらしい。単語が卷を追うごとに長く難しくなってきているので、発音するのも次第に大変になってきている。私は珍しくRの発音が得意で、そのかわりLの発音までRになってしまうのが困りもの。今日もRとLが続いた単語で何回も発音を直され、最後までOKが出なかった。「うーん、ベター」そこそこできれば良しとしようと思ったら、練習してくるように宿題にされてしまった。レッスンが終わってルース先生が笑って言うには「イギリスに行っても使えない言葉ばかりね。悪い言葉と魔法の言葉が沢山でてくるから」私もこんなに役に立たないレッスンをしても、しょうがないのではないかと思っている。今日のレッスンの章は特に喧嘩やののしる言葉ばかり、これをイギリスで使ったら大変なことになるに違いない。ところがそういう言葉ほどすぐ覚えられる。「役立たずのコソ泥め!」なんて言うのは向こうで喧嘩をしたらきっと恐ろしい効果があると思う。ろくすっぽ日常会話ができないのに、悪い言葉は山ほど覚えた。ローリングさんは悪口雑言には性的な描写の物が多いので、ハリー・ポッターではそのような言葉を使わないようにしているらしい。でもルースさんは「ものすごく汚い言葉で、私は口にも出せない」と言ったことがある。こちらは意味が分かってないから、平気で発音してしまうけれど。もうこれ以上難しくなったら限界。悪口ばかり覚えてどうするの。

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