2012年6月28日木曜日

金に目がくらむとは・・・

昨日きた詐欺メール。間違いでもいいから1680万円振り込んでくれる人はいないかなあと、つい考えてしまった。それだけあればもう1ランク上のヴァイオリンが買えるかなあ。でもヴァイオリンという楽器の値段ははおそろしく高額だから、そのくらいではストラディバリウスは買えない。それなら弓だったら、かなりいいものが手に入るかも。でも良い弓は皆血眼で探しているから、あってもおそらく手に入らないに違いない。どんなにお金を積んでも出会いがないと手に入らないのは、人の世の出会いと同じこと。お隣に運命の人がいるかもしれないのに、すれ違ってばかりいて気が付かないことだってある。そこはやはり運不運の分かれ道。この詐欺メールを送った人たちは、仕事もなく手を差し伸べてくれる友人もなく、お金だけが頼りだからこんなことをしでかすのかしら。こうやって手に入れた泡銭はそれこそアッと言う間になくなる。額に汗して稼いだなら無茶な使い方はしないけれど、楽して得たお金はなくなればもう一度同じようにして手に入れればいいと思って、せっせと使ってしまう。詐欺師がちまちまと貯蓄に励むのは聞いたことがない。ストレスも大きいでしょうから使わずにはいられないと思う。そうやって行きつく先は鉄格子の中で、親兄弟に泣かれ後悔してももう遅い。今正社員にならないと世間から外されたと思っている人たちがいるらしいけれど、まさしく私たちフリーミュージシャンは派遣業で、全くなんの保証もない。雇う方の気持ち次第では、一回で次の仕事が来ないこともある。使ってみたら使い物にならないけど少し待って腕を上げるまで使ってやろうなんて甘いことは一切ない。その場で役立たずなら、もう仕事はあきらめないと。そのために自宅での練習や、無償でも経験を積んでからでないと仕事にならないと思った方がよい。子供のときから一日何時間もの練習、レッスン代、音大の高額な授業料、高額な楽器を手に入れてやっと社会に出れば、仕事は少ない。それでもやっていけるのは、本当に音楽が好きだから。こんな私からお金を巻き上げようなんて、人非人もいいとこ。お金が大好きなのは人類皆おなじ。でも仕事が大好きにならないとお金は手にはいらない。詐欺師の皆さんもなにかすごく好きなことを仕事になるまでがんばったらいかが?

2 件のコメント:

  1. ドジな詐欺師!
    相手を間違えてるよ、色んな意味で。

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  2. おや、いらっしゃいませ。
    入れるじゃございませんか。
    1680万円もらい損ねたのでがっかりです。

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