2012年6月4日月曜日

ほらね、風邪が治った。

昨日まで喉が痛いのだるいの言っていたのに、今日は朝10時半から夕方まで、合わせもの。午前はリヒャルト・シュトラウスを、昼食後はベートーヴェンのトリオとプロコフィエフのソナタを合わせて日が暮れた。こうすればほとんどの風邪は治ってしまう。都合の良い体質だから。いつも思うのは、ヴァイオリンが私の健康のためにどれほど役立っているかと言うこと。たぶん全身運動になっているので健康でいられるのと、仲間と一緒に演奏ができることが生きがいとなっているのだろう。お互い憎まれ口をたたきながら、なにかと気を遣ってくれているのはよくわかっている。一人具合が悪かった人がいて、皆でとても心配していた。でも、見守りはするが、本人が望まない限り余計な手出しはしない。その辺は長年のあうんの呼吸でやっている。幸いその人も最悪の事態は免れて、ほっとしている。すこしの間休んでいたのが復帰するので、皆とても喜んでいる。ピアニストと言う人種は一人であの大きな楽器と向き合い、一人でも完成された曲を弾くことが出来るから、しっかりと自分の世界が出来上がってしまって他人の侵入を許さない人も中にはいる。弦楽器はどうしてもピアノと一緒、またはほかの楽器との共演でないと曲が完成されないことの方が多い。だから絶えず他人との接触がある。それで初めて会うピアニストと合わせる時は、かなりその砦に入り込むのが大変なことがある。幸いなことに、キャリアを積んだわが友人たちは懐が深い。お互い弾きたい放題、言いたい放題言いながら、次第に歩み寄っていつのまにか一つの曲が完成されていく過程がこの上なく楽しい。これじゃあ、どうしても合わせられないと最初は思っても、どういたしまして、最後にはそれぞれが勝手に動いてもちゃんとサポートできるくらいに弾き込んでいく。これだからいつまでも風邪なんかひいてはいられないでしょう。今日は沢山練習したので整体に行って念入りにほぐしてもらった。さて、寝る前に猫踊りでもするか。これで今夜は熟睡!と言ってもほとんど毎日熟睡しているけどね。

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