2012年6月8日金曜日

髪の毛ボサボサ

弓の毛の話が昨日なら、今日は自分の髪の毛のはなし。ずっとカットしてくれていた美容師のKさん。奥さんが無類の動物好きで、そのお蔭で老後のために貯蓄したものがすっからかんになってしまった顛末は、以前投稿した。私も途中抜けたけれど、ここ数年またその人にカットしてもらうようになっていた。ところが、去年くらいから時々おや?と思うようなことがあって、今美容院を変えようかどうか迷っている。昔、原宿で大きな美容院を経営していたKさんは、いわゆるカリスマ美容師だった。場所柄から多くの音楽家、芸能人、有名女優、モデルなどの髪を手掛け、彼がカットに入ると全く口をきかず、恐ろしいほどの集中力で見事なカットの腕をみせてくれた。そして髪が伸びてもカットの見事さは変わらず、きれいに伸びて行ったものだった。ところが最近はセットをしてもらって終わるから、その日はきれいに出来上がっているが、翌日自分で洗って下手くそなブロウをすると、あちこちの毛の長さがひどく不均衡で、全くまとまらない。左と右の毛の長さがたいてい違っている。仕事中にやたらにおしゃべりをするなど、ん?変だなと思うことが多くなった。以前のほれぼれするような見事な鋏捌きは影をひそめ、やたらに漉き鋏を使うようになった。年齢と仕事に対する意欲の問題か。美容師も常に勉強していなければ腕は鈍るものでしょう。私たちが練習しなければ、大体数日でガタンと弾けなくなって、取り戻すのに何日もかかるのと一緒だと思う。どうやら彼にはその気力も失ったようだ。とすると、私は新しい美容師を捜さなければいけなくなる。自分にぴったりの美容師を捜すのは至難の業で、今までどれくらい苦労したことか。腕がいいと紹介されて行っても、自分とあわなければ一回で行かなくなる。今日は月一の恒例「弾く会」の集まりだったのに、髪がボサボサで悲しい。髪型が変わったわねと言われて、そうじゃないのよと説明しなければならない。不本意にも伸びてしまっただけ。例会はいつものように爆笑と美味しいごはんで終わって、それはよかったけれど、10日に立川市民会館でベートーヴェンとブラームスのソナタを弾くのに、いったいどうしたらいいのかしら。ドレスもちゃんと出来上がってないし、エーン、おしゃれは演奏以上の楽しみなのに。

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