2012年6月15日金曜日

さぼるとあとが大変

この2,3日ぐうたらを決め込んでいたら、昨日はそのしわ寄せでけっこう大変な日になってしまった。朝から2人レッスン、そして昼からはトリオのレッスン、そのあとは渋谷の音楽教室に行くというせわしない一日となった。昼過ぎにトリオを合わせに来た人は初めは様子がわからなく勝手に弾いていたのが、3回ほど合わせているうちにだんだん曲の構造がわかってきたらしく、私やチェリストにガミガミ言われながらも頑張って、最後にはニコニコして「すごく面白くなってきました」と言って嬉しそうに帰って行った。ピアニストは日頃一人で弾いているから、他人がそこへ入ってくると戸惑うのかもしれない。今日来た人はすぐにコツがわかって呑み込みが早い。合わせ物は人それぞれのセンスが物を言う。これはある程度訓練で出来るようになるけれど、最終的にはセンスの問題。どんなに上手くても全体のバランスが見えない人は本当に困る。一度頼まれてトリオのコンサートに出演した時のピアニストは、大変指も良く回り音の間違えもせず、しかし、どうしても私は壁に向かって弾いているような思いをしたことがある。呼吸が無い。歌を歌うときには息を吸ってから歌うでしょう。ピアノは指が落ちれば音が出るから、歌の時のようなブレスをしなくても弾けてしまう。弦楽器は歌に近いから、それにボウイングという右手の上げ下げがあるから、ブレスをしないと弾けない。ブレスをしたいと言ってたのんでも一緒にしてくれないので、溺れ死にしそうになった。2度と一緒に弾きたくないと思ったら、あちらもそうだったらしく、その後お呼びがかからない。たいていのピアニストとは一度共演すると、その後長いお付き合いになるのに。ま、相性が悪かったのでしょう。以前松本でのコンサートの事を書いたことがあって、お読みくださった方もあると思うけれど、アンサンブルの名人が集まるとこれほど楽しいかという素晴らしい体験をした。いまだにそのコンサートを懐かしんで、時々その時のメンバーと会っている。夜は渋谷の教室に出かけて帰りは10時半帰宅。今日は最近にしては珍しくよく働いたわい、自分で褒めてやらねば。このところきっぱりやめていた夜飲みをほんのちょっぴり、つまみもほんの少しだけ許して労をねぎらった。これでやっと2キロ近く成功したダイエットが元に戻らないといいけれど。

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