2012年7月15日日曜日

砂川啓子室内楽リサイタル

ベートーヴェン「スプリングソナタ」ブラームス「チェロソナタ」シューベルト「鱒」私が代理に練習に付き合ったのはワルシャワフィルのヴァイオリン、うまくて音色はさすがだけど、今どき日本にはすごく優秀な奏者が沢山いるから、なにもこんな無愛想な連中にやってもらわなくても、というのが正直な感想。「鱒」では最後の方でさすがタフな砂川さんもお疲れの様子。ちょっととばした個所があって、ヴィオラの東さんはすぐに合わせたのに、ヴァイオリンは気がつかなくて知らん顔。それで東さんが必死で大きな音を出して全員所定の位置に戻るというハプニングがあって、このくらいのことで付けられないようなら、(もしかしたらわざとつけなかった?)日本に来て稼げないだろうと思う。とにかく今どきの優秀な若者なら即つけられる。チェロはすこし遅めのテンポに不満たらたらが見えて、それも不愉快。おそくても素敵な「スプリングソナタ」だったし、先日の金澤希伊子さんの時はフランス人のヴァイオリニストだったけれど、ゆっくりのテンポにも上手くつけて友好的な雰囲気だったのに対して、ワルシャワ人は無愛想この上ない。お国柄かもしれないけど。それで聴いていてひどく疲れた。「鱒」の4楽章にヴァイオリンの難所がある。音が何回も何回も跳躍しては戻る。(ある安物のCDなどはその部分は1オクターブ音を下げて弾いていて、初めて聴いた時には開いた口がふさがらなかった。)そこの音程もひどくてビックリした。何回飛んでも外れ、下りても外れ、それじゃあまるで私が弾いているのと同じでしょうが。なにもポーランドからわざわざ来ていただかなくったっていいのに。練習は前日たったの一回。それで本番をやってしまうのはひどすぎる。幸いヴィオラの東義直さんとコントラバスの松井理史さんは私たちと一緒に数回練習に付き合ってくれたので、やはり音のこなれ方が違う。日本勢がよく頑張ってくれたので、とにかくほっとした。

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