2012年7月6日金曜日

タジン鍋

かつては大変料理が好きで、子供の頃から週一回くらいは家族の夕飯を作っていた。私が調理した日は、家族が箸をつける前に母や姉が「今日は**ちゃんが料理したのよ」と家族に告げる。そうとは知らずにまずいなんて誰かが言わないように。末っ子のご機嫌を損ねるといけないからね。そのように末っ子は甘やかされて育った。おだてられて和食の御惣菜もよく作ったけれど、最近ほとほと料理が面倒になってきた。もうなんか口に入ればいいでしょみたいに。そこで登場したのがタジン鍋。Wikipediaによれば「マグリブ(北アフリカ)地域の鍋料理。もとは料理につかわれる陶製の土鍋の事を指す」とある。浅い鍋にとんがり頭の蓋がついている。これを使いはじめたらもうほかの鍋はいらない。野菜をざくざく切って積み上げて、その上に肉か魚、またはソーセージなどなんでもいいから載せて、トマトの水煮をうえからザァーッと流し込んで塩コショウ、あとは蓋をしてタイマーをセットして、お終い。いつのまにか美味しいシチューの出来あがり。トマトを加えないときには水も無しで、野菜のもっている水分だけで蒸し煮にすると、野菜の甘みが出る。今までのように水で煮込んでしまうと、野菜が妙に味が薄くなっておいしくなかった。この蒸し料理は野菜それぞれの味がしっかり残っている。こんなに沢山どうやって食べるのかと思うくらい、大量に仕入れた野菜はあっという間に私のお腹におさまってしまう。初めは蓋が閉まらないくらいあった野菜は、時間が経つと半分・そのまた半分と嵩が少なくなってしまうので、一度に大量の野菜が食べられる。生ならこんなには食べられない。最近ダイエット中なので、この蒸し野菜は有り難い。まず野菜を食べるとかなりお腹がいっぱいになって、後はほんの少しの肉か魚があれば事足りる。このおかげで3キロの減量に成功した。これ以上痩せると、体力が無くなって楽器を弾くのが大変になるから、ここで現状維持にしたいのだけど、なんだかまだ痩せて行くようだ。今までがちょっと太り過ぎだったから自然にストップするまで、タジン鍋のお世話になる。この先もずっとお世話になるつもり。

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