2012年7月28日土曜日

動物好き

何かと人騒がせな「週刊文春」に皇太子妃の雅子さまのエピソードが連載されている。雅子妃は非常に動物がお好きだそうだ。雅子妃が小学校を卒業するころ、愛犬を獣医さんのところに連れて行った時に将来の夢を訊かれ、獣医さんになりたいと答えた。すると獣医は動物が好きなだけではなく、医学の進歩のためには動物の命を犠牲にして研究しなければならないことを聞かされ、ショックを受けたという。実は私も子供の頃から非常に動物好きで、猫をはじめとして、犬、アヒル、鶏、セキセイインコ、十姉妹、家ネズミまで飼っていた。やはり夢は獣医さんか動物園の飼育係り。それでも音大付属高校に進学してしまったので、学生時代は音楽漬けの毎日。大学卒業するころ、さて、こんなへたくそなヴァイオリン弾いていてもお金は稼げそうにないし、どうするかなあ。漠然と頭に浮かんだのは、子供の頃の夢。そうだ、上野動物園に電話して、動物の飼育係りに雇ってもらおう。そのことを姉達に話すと、動物園の仕事はね・・・雅子妃が言われたことと同じことを言われてあきらめたことがあった。それに今思えば、音大出て動物に関する勉強もしていないのに、そんなことが可能なわけはない。まず、門前払いだったと思うけれど、実現していたらどうだったかなあ。乗馬をやっていた時も、レッスンが終わって馬の手入れをするのが好きだった。馬を隅に寄せて、足を持上げてひずめの裏のドロを取ったり、お水を飲ませたり、体を洗ったり、フンのかたずけだって全然いやではない。楽しそうにやっているのを見たインストラクターが不思議そうに言った。「みなさん乗るのはいいけど、後の手入れが嫌いと言う人が多いのに、変わってますね」そうよ、私は変わり者なの。馬は体温が高く、体を寄せるとほかほかあったかい。一度だけ鞍も載せないで裸馬に乗ったことがあるけれど、暖かくて愛らしくて幸せだった。今うちにいる4匹の猫は全員病気で行き倒れ状態のものを拾ってきているので、鼻水飛ばしたり、しょっちゅう吐いたり、お腹壊したり、本当に世話が焼ける。家は汚れ壁はズタズタ、それでも猫には優しいから怒らない。でも、これが人間だったら大変。怒鳴り散らすに違いない。人間にも少しは優しくするか。ヴァイオリン弾いて飯が食える状態にさせていただいたのは、周りの方たちのおかげ。人は大切にしないと。

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