2013年7月12日金曜日

今日も食い倒れ

月例「弾く会」はこの(クソ)暑いさなかでも行われた。時間になると毎回同じメンバーがふうふう言いながらハンカチを顔にあてて現れた。さすがの猛女たちも暑さにはかなわない。いつもより曲数が少ない。まずFUMIKOさんがバッハのパルティータ、Sさんがシューベルトの「アンプロンプチユ」の中に入っている「3つの小品」の中から2曲。Nさんがバッハ「インヴェンション」から1曲とラヴェル「オンディーヌ」そしてついにシュトラウスの「ソナタ」の番になってしまった。ピアノのОさんは初めからこの曲は嫌いと言っているのを無理やり宥めたり賺したり、最後には脅して弾かせているのがこの私です。実のこと言えばОさんだって決してこの曲は嫌いじゃないと思っている。今は家の改築で忙しくてなかなかピアノが弾けないので苛立っているだけだと勝手に解釈して、とにかく頭の体操になるからと強引に無理強いしている。でも、聞いてくれたメンバーはとても官能的な曲ねと言ってくれた。とろけるような、それでいて青年の瑞々しい憧れを表現した傑作だと私は思っている。ところで、FUMIKOさんが今日弾いたバッハはフルートのために書いた曲だというので、私も初めて聞いたけれど、とても素敵な曲だった。フルートの曲をヴィオラに治すには音域の問題がありそうだが、その点は心配ないようだ。しかし、フルートの曲を弦楽器にそのまま治すとメカニック的に演奏しにくいと思うのだが、少しも不自然ではない。終わればお食事を共にして楽しくおしゃべりに花を咲かせる。今日のシュトラウスは今まで止まらないで行けたことはなかったのに、なんとか小さいミスをしても這い上がれるようになったのは大進歩。でも、これでいよいよОさんが改築のための休会に入るので、数か月後に私はもとの木阿弥になっているかもしれない。最近の数か月は若いころの数年にあたるほど退行現象は進んでいる。しかし、この猛女たち、只者ではなく、毎回よくまあ素晴らしい演奏を聴かせてくれるものだと感心する。親の介護や家のことなどを決して言い訳にしないのがえらい!




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