2013年7月25日木曜日

物忘れ

おそろしいほど物忘れがひどい。認知症の検査に行ったら絶対引っかかると思う。先日練習したドヴォルザークの「ピアノ5重奏」2楽章のテンポの変わり目が上手くいかない、わからないという質問のメールがきた。私の弾いていない箇所だったけれど、なんとかうまく説明が出来ないものかと四苦八苦してメールの返信を出した。さて、私の考えは常識から外れていないだろうか?と心配になってきたのでCDでは、世の中の演奏家はどんな風に弾いているのだろうかと聞いてみることにした。初めての曲を譜読みするときに、私はCDはめったに聴かない。自分の先入観と理屈から曲に対して探りを入れる。譜面面を見るとテンポはだいたい予想できる。指定されたテンポ記号、表現記号などを見て、全体の構成を見て自分で決めていく。それでほとんど外れることはめったにない。常識的なというのは芸術にとっては変な言い方だが、作曲者の意図から外れてはいないだろうなと考えられる線と言う意味で。だいたい楽譜に指定された通りに演奏すれば、うまくいく様になっているはず。今回も理屈っぽく説明のメールを出したものの、本当かなあと自信がなかったからCDの2楽章をセットして聴き出した。初めの方はしばらくゆっくりでドゥムカと言う表題のように、哀愁を帯びた民族的なメロディーが美しく流れていく。そしてしばらくすると、急に生き生きとした早いテンポに変わる。その部分を聴きたいのに、途中で聴いていることを忘れて柄にもなく部屋を片付け始めてしまった。気が付いたときには、その箇所を過ぎていた。舌打ちをしながら巻き戻す。そして又・・・・・これを何回も繰り返して、ついに確認作業は中止。ゆったりしたメロディーに聞き惚れている時になにか他の事に気をとられるとそちらに一気に意識がとんでしまう。年のせいか性格のせいか。去年の脳ドックでは萎縮はみられないと言われたけれど怪しい。







3 件のコメント:

  1. クラシックの演奏聴きにいって、ふと他のことを考えているのに気づくことよくありますよ。演奏家の人にもそういうことあるんですねえ。ちょっとほっとしてしまいます。

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  2. きっと音が気持ちよすぎて、脳がリラックスしてしまって、聴いていること自体を忘れてしまうということだと思うのですよ。

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  3. 聴いていること自体を忘れているうちはいいですが、
    そのうち息をするのも忘れそうで。
    それでも食べることだけは忘れないというおそろしい
    事態になりそうです。あはは。

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