2013年7月19日金曜日

代役

友人のKさんのお母様が入院中で、いつなにがあってもおかしくないという状況なので、先日も彼女の代わりにオーケストラの仕事にいってきた。その後お母様はしばらく小康状態だったのが、やはりご高齢でこの暑さだから予断を許さない。それで又代わりを頼まれて四国へ行く事になった。前回は小豆島、今回は高松駅そばのホールが会場らしい。日本国中仕事の旅して歩いたけれど高松は特に好きなところの一つ。かなり頻繁に行っていた。まず午後のまだ明るい内に到着するようにして、ホテルにチェックインするとスニーカーを履いて栗林公園まで散歩するのがいつものことで、途中寄る喫茶店も毎年同じ。そしてある日自宅で寝ていた時に夢を見た。この喫茶店に入って外を見ていると、もの凄い嵐が通り過ぎていくという夢だった。次に高松に行った時に、喫茶店の人にこの話をしようかと思ったけれど、かなりばかばかしい夢なので言わずにかえってきた。話せばおもしろがってくれたと思うけれど、なにかを象徴しているのかと考えられて、変に夢占いなどされるのもいやだったので。高松の金刀比羅さんに行くつもりで間違えて松山の金比羅さんに行ってしまった話もあるけれど、それはいずれ又。今朝楽譜が送られてきた。たった四日間しかなくて練習に入る。オケの曲は結構難しい。ドヴォルザークの8番のシンフォニーとあとはスラブ舞曲など。半分引退しているから神経が緩んでしまっている。現役時代、8番のシンフォニーはあまり難しいと思ったことはなかったが、しばらくオーケストラを弾かないでいると、キビキビと動けたはずの自分が思ったように動けないのが歯がゆい。ヴァイオリンは大勢で弾くから楽だと思われるかも知れないが、大勢だからかえって難しい。完璧に譜読みが出来ていないと、あらゆる音を聴き、気を配り、隣の人とバランスをとり、音がずれないように一斉に弾くのは大変なことで、まず隅々まで音符を読んでからやっとあわせられる。その譜読みが歳を重ねてくると段々おそくなる。楽しみにしていたゲームもここで小休止。でないと、本番になって慌てふためくことになる。今までは大抵の曲はなんとかこなせたけれど、この先どこまでやっていけるかは考えもつかない。一人で弾くならかなり自由に弾ける。多少よれても味のある演奏とか何とか、批評家の気に入れば書いてもらえる。オーケストラはそうはいかない。よれてまわりと同じに動けなければ使い物にならない。雁字搦めの中でどう自分が生きるかがすごく難しい。だからとてもこわい。そしてすごく面白い。乞食とオケは3日やったらやめられないなんて・・・言いませんでしたね。














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