2013年7月20日土曜日

連鎖

練習が煮詰まって小休止。全部の楽譜に一応目を通して問題点をチェック。先日のプロコフィエフみたいに意表をつくような音はないから、その点でははるかに楽に譜読みが出来る。しかし音が高い。でも、じわじわと思い出すことができる。あとはチェックした難しい場所を練習すればなんとかなるかと少し安心。オケに入りたての頃には来る日も来る日も新しい楽譜と格闘していた。夜中まで練習してろくに寝ないで本番を迎えたら、疲れすぎて上手く弾けず泣いたこともあった。そんな時代もあったけれど、今や古狸はたいがいの曲は何度か弾けば思い出せるくらいキャリアを積んだ。その代わり運動能力は落ちてきているから反射的には弾けなくなっている。それで、若い頃と同じように練習しないといけない。半分引退してヒマになったかといえば、休むわけにいかないのは大いに誤算だった。やはりまだ遊ぶなということらしい。ところで、いつも面白いと思うのは、ある作曲家の曲を始めると続けさまに同じ作曲家の曲が続くことがよくある。今夏、松原湖のコンサートでドヴォルザークの「ピアノ5重奏」を弾く予定になっているが、今回の四国では、やはりドヴォルザークの「シンフォニー8番」「スラブ舞曲」などを演奏する。ある年にはブラームスが弾きたくて「弦楽4重奏」や「ソナタ」などを練習していたらその年はブラームスの注文が殺到した。別にブラームスの記念年でもないのに。そんなことがかなり頻繁におこるのは、作曲家がまだ生きていてそこいら辺を浮遊してオーラを送っているのではないかと思っている。あさってから松原湖のコンサートの練習も入るので、この1週間はドヴォルザーク漬けになる。

松原湖のコンサートお知らせ
8月17日(土)午後2時開演 
小海町音楽堂「ヤルヴィホール」
長野県南佐久郡小海町大字豊里798
お問い合わせ080-5376-1240(高木)
入場券1500円予約券1000円 高校生以下無料
ベートーヴェン「大公」「弦楽トリオ(セレナーデ)」
ドヴォルザーク「ピアノクインテット」





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