2013年7月9日火曜日

まだゞシュトラウス

今日は荻窪近辺在住の二人のピアニストに遊んでもらった。いつもの「弾く会」のメンバーで私の同級生のОさんとSさん。Оさんはただいま家の改築中で大工さんが出入りしているので、練習もままならない。広い素敵なレッスン室がなくなってしまうのが、私など自分のものではないのに惜しくてたまらない。ましてご本人は生まれ育った懐かしい家を改築する決断には時間がかかったと思うけれど、現実問題としてきちんと受け止めて、むしろ改築を楽しんでいる様子を見せている。ただ改築中は大勢の人の出入り、お姉さま夫婦のお世話などが彼女の肩にのしかかってきて、それでかなり疲れている様子なのが心配。でも長年ピアノに鍛えられた精神は強い。途中ほかのコンサートの練習などで中断に次ぐ中断を重ねてきたR・シュトラウス「ソナタ」もやっと終楽章にたどり着いた。そんなわけで今日はОさんのお宅ではなく、Sさんのレッスン室を借りて、Sさんの監視のもとで合わせることになった。ご存じの通りこの「ソナタ」の終楽章はピアノとヴァイオリンのリズムの組み合わせが難しい。とっくに反射神経がすり減ってしまったオバサン二人は、一瞬の油断が命取りとなるようなこの終楽章をヨロヨロとなんとか弾きおおせた。譜めくり役のSさんは時々先生になったりコンダクターになったり忙しい。楽譜を見て、音の長さの違い、ミスタッチ、テンポの間違えなどをビシビシ指摘してくる。今度の「弾く会」に弾くけれど、まだ未完成なので、この後時間をかけて仕上げていくつもりでいる。この会が終わったらОさんは9月まで休会して建築に専念するという。それはそれで大変面白いことで、私が同じ立場だったら一日中大工さんのあとを付いてまわりそうな気がする。秋になって改築が終わったらどんな部屋になるのか楽しみにしている。減築といっても、元が普通よりずっと広かったのだから、決して狭い部屋にはならないのではないかと思う。やはりグランドピアノが2台、楽に収まるのかな。
練習が終わればお決まりの食事会。楽しい会話は、これに勝る調味料はない。食べ過ぎといわれようと何と言われようと、この時間はやめられない。




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