2013年12月10日火曜日

疑ぐり深い

今日の天気は不気味だった。
雷、雹、突発的な強風。
夕方買い物に出て信号待ちをしていたら、暗くてよく見えないけれど地面に黒いものが横たわっている。
おやと思って近づいてよく見ると年配の女性がが倒れていた。
驚いて「どうされましたか」と訊くと「風が吹いて転んだら立てなくなって」と言うので慌てて起こそうとした。
私もドッコイドッコイの年齢だから、両手を持って起こそうと思ってもそう簡単には起こせない。
周りを見ると自転車に乗った男の人が来たので助けを求めた。
するとその人ともう1人の男性が助けてくれて、ようやく女性は立ち上がった。
その頃には野次馬が10人ほど周りに集まって、中でもやかましいオバはんが「あそこのマンションの人よね、そうでしょう?
さっき往きがけにもあったわよね」と何回も言っている。
なぜか得意げな口調。
なんの役にも立たないのに、騒ぐだけのこんな人はよくいる。
さっき助けてくれた男の人が抱きかかえるようにして連れて行ったので「お願いします」と声をかけた。
でもその人は初めから一言も口をきかないし、女性に家の所在も訊かないので少し怪しんでしまった。
無言で連れて行くので、大丈夫かしら、変な人では無いでしょうね、途中で貴重品を持って行かれたりしないだろうか・・・
疑い深いのは私の性格で、それなら最後まで付いて行けばいいのにそれをしないで後で後悔する。
今ちょっと心配して、やはり私も付いて行けば良かったと思っている。
私もああなるのは決して遠い将来ではないから、こんな時助けてもらってもきっと拒否するだろう。
可愛くない年寄りだから。
ただ風に吹かれただけで倒れるようにはなりたくないので、今はせっせと筋トレをしている。
近所のジムに週一回通って、けっこうハードなプログラムをこなす。
元々運動はスキー以外は全く苦手で、家に居れば日がな一日パソコンでゲームかヴァイオリンを弾いているか、この二つのことしかやらない。
ウオーキングも最近は殆どせず、専ら筋トレをしているのだけれど、これはたいそう気に入っている。
トレーナーが付いていて、ちゃんとした運動をさせてもらえるので、今までいかにムダに運動してきたかよくわかる。
鍛えたい筋肉をまんべんなく動かしていくのだが、負荷のかけ方が自己流だと少しも効き目がなかった。
正しい姿勢で目的の成果を上げるように指導してもらえる。
なぜこんなことを始めたかというと、やはり転んだ人の様にならないため、ずっときちんとした姿勢が保てるようにインナーマスルを鍛えるため。
年をとると皆運動をやめてしまう。
今更と思うのでしょうが、年をとったら意識的に運動をして筋肉をつけていかないと、風で転ぶようになってしまう。
それに1番の効果は、汗をかくと気分が爽快になること。
みなさんもおためしあれ。



























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