2014年3月19日水曜日

薬をやめる

薬を飲まなかった翌日は、花粉症の症状に襲われた。
ちょっと飲まなかっただけで、こんなに違うの?
特に昨日は春一番が吹き荒れていたから、ものすごい花粉が空中に浮遊していたのだろう。
さっそく、くしゃみと鼻水、顔の痒さは止まるところを知らず。
ちょうどマスクの範囲外での皮膚の痒みが起きている。
マスクで隠れる頬の辺り、鼻などは痒くない。
マスクが終った辺り、顎の輪郭や耳の後ろが赤くなって痒い。
皮膚が敏感なのは幼少の頃からで、春先はいつも皮膚科通い。
子供の時からの医院に、未だに通っている。
今はさすがに代替わりしてしまったが、先代先生は随分高齢になるまで、診察をしていた。
あるとき「私、小学生の時から来ているんですよ。先生おいくつになられますか?」と訊いたら「うっふっふっふ」と笑ってごまかされた。
そこの若い先生や看護士さん達は、患者には無愛想でニコリともせず必要最低限のことしか言わないのに、そのおじいちゃん先生が大好きなようで、診察室の中では先生がなにか言うと先を争ってのように仕事をする。
もう先生大好き!の空気がそこに流れている。
見ているだけでほほえましくなるような光景だった。
皆が先生を眺めて優しくニコニコするから、患者の自分たちにもそうしてくれないかなあなんて、思ったりして。
先生はというと周りのことには無頓着なようでいて、急に雨が降ってきたりすると「傘貸してやんなさい」とボソリと言う。
すると受付の人が大量のビニール傘を玄関に置いてくれる。
次の日返しに行ったら「安い傘だから返さなくても良いですよ」と言われた。
優しいおじいちゃん先生はもう天国に行っていらっしゃると思うけれど、子供の頃の思い出がある。
私が春先、顔に湿疹を出して診察を受けていたときのこと、他の部分は治ったのに一カ所だけどうしても赤みがとれない場所があった。
先生は私が行く度に、そこに丁寧に薬を擦り込んでくれた。
「なかなか治らないねえ」といいながら。
それは左の顎の下。
そう、治るわけがない。ヴァイオリンのタコだから。
初めに言いそびれたので、その後言いにくく黙っていた。
皮膚炎は治ったので、それきり行かなくなってしまったけれど、先生は「あの子の顎の下はなんで治らないんだろう」と時々考えたかな?
昨日の夜も花粉症の薬を飲まなかった。
今朝も目覚めは良いけれど、外出時に銀行強盗のようないでたちで歩かなくてはいけないのが、憂鬱だなあ。











2 件のコメント:

  1. 私も花粉症で、それがスギでなくてヒノキなので、スギほど症状はきつくないのですが、5月の連休まで続くのでうっとうしいです。 花粉症のクスリを昨日の朝飲んだら、午前中の重要な会議の間眠くなって大変でした。 クスリ飲むのは、夜寝る前だけにしようと後悔しました。 ところで、27日の古典音楽協会の演奏会のチケットとりました。楽しみにしてます(^ ^)。体調に気をつけてくださいね。 

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    1. うわ、聞きにきてくださるのですか。ありがとうございます。
      お忙しいかと遠慮していたので、ご案内もせず失礼しました。
      もう薬とはきっぱり訣別しました。
      寝覚めがいいです。
      いつ激しい症状が出るかと不安ではありますが。

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