2014年3月5日水曜日

ユダヤ人のヴィブラート

高梨沙羅さん。
オリンピックで惜しくも4位。
まさかの4位。
周りも自分もそう思ったに違いないが、私はすごい。世界で4番目!なんて思った。
キリッとした態度だったけれど、顔は半べそ。
目がうるうる。
リベンジにワールドカップで優勝した。
堂々たる大ジャンプだった。
ちらし寿司リベンジなんて言っているどこかの食いしんぼとは大違いだなあ。
こういう人を見ていると、一体どこの出来が違うのか、考えてしまう。
生まれつきの才能と、努力を厭わない性格、勿論周りの環境も揃ってこそ、ここまでの栄誉を勝ち取れたのだが。
平凡な我々と非凡な天才の間の線引きは、どの辺にあるのかしら。
私がたとえ努力したところで、天才にはなれない。
最近you tubeで発見したのは、アインシュタインのヴァイオリン演奏。
これは本当に彼が弾いているの?と一瞬疑ってしまうほど上手い。(動画はない。彼の写真のみ)
モーッァルトは音符は簡単、音楽は難しい。
そのモーッァルトのソナタをアインシュタインが演奏している。
大家の風格、正確な音程、妙なる音楽、これではプロは真っ青。
本当にアインシュタインが弾いているのだろうか。
ああ、だったら、いやになっちゃうなあ。
こんなすごい弓の使い方されたら、私はもう演奏家でございなんて偉そうにしていられない。
世界中の優れたヴァイオリニストを見ると、たいていユダヤ人。
どうしてかは知らないが、飛び抜けた才能が遺伝子に組み込まれているらしい。
以前ハイフェッツのすごい映像を見たことがある。
ヴィニアフスキーの「スケルツオ・タランテラ」という曲をスローモーションで見せている。
この曲は初めから終わりまで速いパッセージが続く。
なぜなら毒蜘蛛に刺されて、狂ったように踊る様子を描いてあるのだから。
その速い指遣いの最中でも、細かいヴィブラートが全部の音にかかっているのだ。
始めて見た時は自分の目を疑った。
こんな速く指を動かして、それにヴィブラートがかけられるのが信じられなかった。
それはユダヤ人のヴィブラートなのだそうで、それがユダヤ人独特の音色を作っていくらしい。
ガラミアンという有名な先生がいて、その方に習った人のお兄さんからの又聞きだけど、手首から先の力を完全に抜いて腕の上の方に注意を集中して動かす。
その時、手首から先がまったく脱力していれば、指を動かしていてもヴィブラートはかけられる・・・という理屈。
時々思い出した様に練習してみる。
しかし、指を速く動かすとヴィブラートは止まってしまう。
時々出来ることもある。でも、持続しない。
脱力がまだまだなんですね。



























0 件のコメント:

コメントを投稿