2014年3月3日月曜日

バラチラシ寿司リベンジ

ロンドンアンサンブルのピアニストの美智子さんが間もなく帰国するので、最後にお気に入りの寿司やに集まった。
私がロンドンに行った時に一緒だった美里さん、コツウオルズで遊んだときに通訳兼案内役で来てくれた、まりさん。美智子さんと美里さんは学校の先輩後輩、まりさんは子供のころ美智子さんにピアノを習っていて、ロンドンに留学経験あり。
私はいつものように、いつの間にかそこに居る人。
今日行った寿司やはそんなに高級なお店でないけれど、とても美味しい。
ロンドンアンサンブルのリチャードもタマーシュもトーマスも、お寿司大好きだから、このお店の常連。
それに、これが一番大事なところなのは、貧乏音楽家にとってはありがたいことに値段が安い。
お寿司は大好物だけど、ちょっと敷居の高そうなお店に入るのは勇気がいる。
しかもそんな寿司やに限って食べ方に小うるさい。
以前友人に連れて行かれたお薦めのお店、職人がダルで「おれはこんなことしたくないのに」みたいなことばかり言う。
とても美味しかったのに、憂鬱になって食欲が失せて、沢山食べられなくて残念だった。
富山に年に数回仕事に行っていた頃、東京から移住したという寿司職人、「富山に来たら水がいい、米がいい、魚がいい、しかも家の障子を開けると目の前に立山が見えるんですよ。寿司や冥利に尽きます」と本当に幸せそうに言った。
彼の握るお寿司はシャリの大きさも堅さも、名人級だった。
残念なことに亡くなってしまったけれど、仕事場の呉羽からせっせと通ったものだった。
もうこれ以上入らないというくらい食べて、べろんべろんに酔っ払っても5000円を超えることはなかった。
相手もこんな貧しそうな連中から、お金を取るのは可哀相と思ったのかもしれない。
八幡平で夏スキーをした帰り道、盛岡でよく入ったお店は、ウニ、イクラ、アワビなど食べて呑んでも、3000円!
初めはだれかと間違えたのかと思ったけれど、いつ行っても同じ値段だったので、うれしい。
最近数年行ってないので、値上がりしたかもしれない。
盛岡と言えば仕事が終って繰り出したメンバーたち。
とある居酒屋で、ドンコのからあげという料理を見つけた私が食べたいというと、メニューには時価と書いてある。
全員がそれを見て、シーンとしたのがおかしかった。
貧乏ガクタイは時価なんてものには手が出せない。
考え込んだあげく、清水の舞台から飛び降りる覚悟で頼んだ。
私はドンコは椎茸かと思っていたら、大きな魚が一匹、唐揚げで出てきたのにびっくり。
ドンコはこちらではごくポピュラーな魚らしい。
美味しかったし、嬉しいことに思ったほど高価ではなく、獲れた魚の大きさ次第で値段が決まるらしい。
時々、あのシーンとした状況を思い出して笑っている。
話を寿司に戻すと、先日某家でごちそうになった時、私は具合が悪くて最後に出たバラチラシ寿司がどうしても食べられない。
皆が美味しいからと勧めてくれたのに、とうとう手つかずで帰って来てしまった。
悔しいので来週、そこの寿司やへ友人と一緒に行くことにした。
ぜったいバラチラシ寿司食べるぞ~。
友人の家も近いし、私のその日の仕事場にも近い。
一挙両得、猫に寿司。


















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