2014年3月29日土曜日

古狸は猛犬

海苔巻きを買って390円、1000円札でおつりをもらったら、601円、はてな。
レジの女性は半世紀プラス四半世紀くらいのお歳のようだ。
レジを打つ手もおぼつかない。
しばらく考えた。
1000-390=610 これで間違えていないよね。
何回も復唱。
うん、確かに間違えていない。
お店にとって返して「これ一円玉ですけど」と言った。
私はものすごいウッカリやだから、言ってから恥をかくことも多い。
私も何回もこれが一円だと言うことを確かめた。
というのは、最近100円や50円と1円を間違えることがしばしばある。
白くて光って居る物は全部同じように見える。
悪気は全くないけれど、若者にとってはそれはごまかそうと思ったようにとれるのかもしれない。
近所のデパートで500円の物を買った時、さっきおつりでもらった500円硬貨を受け皿に置いた。
すると売り場の女性が、人の顔を見てにやにやしている。
しかも何も言わずに。
そこで100円硬貨と間違えていることに気が付いた。
500円硬貨に取り替えながら「あら、失礼。貴女、こういうときにはちゃんと言ってね」と言ったらいきなりフグのようにふくれっ面をしたのには驚いた。
れっきとした有名なデパートなのに、一体どんな教育しているのかしら。
以前スーパーで買い物をした時、レジのお兄さんが値段を言うなり、指をレジ台にイライラと打ち付けたことがあった。
要するにおばさん達はモタモタして遅いから、早くしろという意味なのだ。
私はこういうときにも事前に小銭の有無を確かめて、すごく早いほうだと思うのに、出す前からこれでは。
歳をとって指先が上手く動かなくなるから、年寄りがもたつくのは当たり前。
貴方だって、すぐにそうなるのに。
私が小柄だからおとなしいと思ったのかも知れない。
そうはいかない。私がすごく獰猛なのを知らないのね。
その指を見た途端「貴方、その指は何?」喰って罹られておにいさん顔色が変わる。
「早くしろという意味?歳をとったら指先が不自由になって中々小銭もつかめないのよ。そういうことをするのはやめなさい」すっかりしょぼくれたお兄さんは「すみません」と小声で謝ったから許したけれど、本当なら店長を呼ぶくらい失礼なことだわ。
歳に便乗して威張るひともいるが、大半は申し訳なげに生きているおとなしいお年寄り達。
言いたいことも言わずに「すみませんねえ」と言いながら小さくなっている。
戦後の混乱期にどれだけ苦労して子育てをしてきたか、それを考えたらないがしろに出来るわけはない。
なんっちゃって、私が年寄りではないかのように書いているけれど、私も結構な古狸。
ただし気が強いから猛犬注意の札をぶら下げて歩かないと。
スーパーやデパートのおにいさん、おねえさん、下手すると噛みつかれますぞ。




























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