2014年3月10日月曜日

北川暁子・靖子デュオ

暁子さんと靖子さん姉妹の息の合ったコンサート。
オペラシティー、リサイタルホールにて。

プーランク   ヴァイオリンソナタ
プロコフィエフ ヴァイオリンソナタ第2番
バルトーク   ヴァイオリンソナタ第1番

わくわくする組み合わせの曲目。
何年も一緒に弾いている、しかも姉妹とあって、息が合わなかろうはずがない。
聞いていて少しの破綻もなく、心地よい。
選曲もとても良かった。
靖子さんはここしばらく健康を害したり、お母上のご逝去もあって、少し痩せたけれど、音は以前よりもより明るく響いてボリュームも出ているように思う。
私より少しだけ年下ながら、彼女が頑張っているうちは私も頑張らねばと、思ってしまう。
本当はもう引退して悠然と余生を過ごしたいのに、皆頑張っているので1人だけやめるのは癪。
暁子さんは私と同い年。
学生時代から有名なピアニストで活躍していたから、出発点が違う。
靖子さんはそんなお姉さんをとても尊敬していて、こんな素晴らしいピアニストと常に弾ける幸せを享受している。
お二人とは古くからのお付き合いだが、もっと前には彼女たちのお父様との出会いがあった。
N響のヴァイオリニストであったお父様が、定年を迎えられて東響のエキストラとして来られたのは、私がちょうど東響入団した頃だった。
右も左も分からない私に、オーケストラの先輩として常に温かく助言をくださった。
私もそれを素直に受け止めて一生懸命学ぼうとしたので、すごく教え甲斐があったのだと思う。
大変気に入られて、それが靖子さんとの出会いにもつながったのかと思う。
今でもお父様の優しい笑顔を思い出す。
彼女ともとても親しくなって、仕事もランチも飲み会もよくお付き合いした。
最近もランチの割引券があるけど・・・なんてお誘いされた。

今日の曲目は私はすごく好きな曲ばかりで、しかもとびぬけて難曲揃いなのに、彼女達の手にかかるとそういう印象はない。
二人ともテクニックは素晴らしいし、前にも言ったように息がぴったり合っている。
難しさを感じさせずに弾けるところがすごい!
あんまり良かったのでバルトーク、私も挑戦したくなってきた。
これじゃあ、いつまでもやめられないじゃない。
みなさん、いい加減に休もうとは思わないの?




























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