おしゃれは好きでクローゼットいっぱい着る物がぶら下がっているのに、毎回同じような服しか着ない。
今ならコーデュロイのパンツにセーター。
ダウンジャケット。
何故かと言うと、組み合わせる物がないくらい変な服ばかりだから。
お店やカタログで変わったデザインの服を見つけると、どうしても欲しくなって買ってしまう。
特にカラフルな物や、素材が混紡でその凸凹具合が面白いとか、
セーターの片方の裾が短かったりすると、なんだか面白い!となってしまう。
特に好きなのはスペインの女流デザイナーの物で、うっかり店に足を踏み入れると数点買ってしまうので困っている。
彼女の服は本当に面白い。
一昨年、バーゲンを覗いたら、くるぶしまである丈のマントを見つけた。
私が着るからくるぶしまで来てしまうのだが、標準的な身長の人ならは脹ら脛くらいの丈になる。
試着したら細部にまで工夫が行き届いたデザインなのですっかり気に入ってしまった。
後先考えずに買う。でも、こんなマントどこへ来ていくのさ。
コンサートに行く時に着よう、素敵な雰囲気だしなどと考えていたけれど、いざコンサートに行く段になるとマントだから手元が寒い。
そうだ長手袋を買おう。
トンチンカンにも真っ赤な長手袋を買った。
いざ着ようと思ったら、まず丈が長いので(私には)電車で行くには駅の階段の上り下りが大変。
すそが絡まってころびそう。
楽器を持っていたら絶対無理だし。
車で行くなら駐車場から会場に入るわずか5分ほどの距離を、わざわざこんな裾引きずり着なくても、軽くて短いコートで十分。
というわけで、このマントは相変わらずブスッとしてクローゼットで出番をまっているけれど、当分と言うより、これから先ずっと日の目を見ないのではないかと思っている。
可哀相だなあ、こんなドジに買われてさ。
そのほか、海外旅行でえらくヒラヒラしたブラウスを買ってきて、現実に戻ったら、私はフリル類が嫌いだったことを思い出した。
唯一着るのは格子柄にフリルがついたシャツ。
これは女性っぽくなくキリッとしているので気に入っている。
花模様とかフリルは好まないので、唯一持っているフリフリ。
海外のヒラヒラしたお土産はしばらくクローゼットにぶら下がっていたけれど、古着屋さんに出して震災の被災地に持って行ってもらった(と思う)。
とても生地が良くて艶があるので、スーツのしたに着たら映えると思う。誰かが着てくれていれば嬉しい。
そんなこんなで、クローゼットには不思議な組み合わせのきかない服がいっぱい。
絹とアルパカの長いコートは数回着ただけで、お人形作りのノンちゃんの手で、被災地の子供達に上げるぬいぐるみに変身した。
ピンクのレザーのコートは1回着ただけで、猫の爪で引き裂かれてしまった。
勿体ない!どれだけ無駄遣いをしてきたことか。
そして毎日私はカジュアルなチノパンとシャツかセーター、毎日着たきりスズメ。これが一番気楽。
大体、体型が不細工だからあまり突飛なデザインは似合うわけがない。
楽しいデザインに対して敬意を表すために買っていると思えば、惜しくはないかな。
そんなにお金持ちでもないのにねえ。
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