桜、咲きましたね。
今年は桜が中々咲かないので、お花見予定の今日は花見でなく只の酒盛りになってしまうのではと心配したけれど。
毎年3月の最終日曜日か、4月の第一日曜日に恒例の我が家の花見大会が催される。
皆大酒飲みだから、花はあっても無くても良いような物だけど、駅から桜を見てそぞろ歩きながら来るのが楽しいらしい。
駅を出てすぐに桜並木が始まって、我が家まで途切れなく続く。
その間に花見をすませるから、その先夜中まで花はいらない。
帰り道に夜桜見物としゃれて帰れる。
ほとんどベロンベロンの泥酔状態で、楽しそうに帰る人達を見送るのも楽しい。
毎年2,30人集まっているけれど、最近は皆歳をとってきて、あの人はもう来ないねなどと話すことも多くなった。
そういうことを別に寂しいとは思わない。
自然なことなのだから。
我が家の2階は特等席で、桜並木を眼下に見ながらの酒盛りはなかなか贅沢なものだけど、以前ほど手をかけた料理は出せなくなった。
かつては死にそうなほど仕事していたのに、そう言うときにはエンジンがフル回転しているから、料理にも気合いが入った。
数日前からおでんを仕込んだり、ローストビーフや煮豚など、手の込んだ物がずらりと並んだ。
最近はすっかりくたびれて、デパ地下の総菜や手抜きの煮物が並ぶ。
その代わり食べる方もいい加減食が細くなっているので、不満はないようだ。
ものごと全て、上手く出来ているものだと思う。
飲む量も少なくなった。
10年以上前には、資源ゴミの日に花見で飲んだ酒瓶を山のように出すのは、ちょっと恥ずかしかった。
空瓶を入れるかごに入りきれず、外にまで並べて置いた。
今より人数が多かったこともあるけれど、10時間も飲み続け、終電が無くなって埼玉までタクシーで帰る人もいたり。
最早そんな気力が残っている人はいない。
若かったその頃の方が面白かった、ということもない。
なにか、今の方がすべての力が抜けて楽しい。
心楽しく豊かな気分でいられるかは歳とは関係無いかも知れないが、皆さん静かにお酒と会話を楽しめる大人のお付き合いが出来る人達なのだ。
長年の友人がこんなに沢山いるのは本当に贅沢なことで、結局花が咲こうと咲くまいと、毎年素敵な時間が過ごせている。
今日の天気予報は大荒れの1日だとか。
高齢者の多い「雪雀連」だから来られないのではと思うでしょう?
いえいえ、世界中のスキー場を吹雪の中でも楽しんで滑る人達が、なんのこれしきの風雨に負けるものですか。
「今の方がすべての力が抜けて楽しい」って至言ですよね。いいお花見してますね。それにしても、うちがお花見絶景ポイントだなんて、凄く羨ましい!
返信削除はい、これがうちのご馳走です。
返信削除ところでnyarcilさまのブログにコメントするのはどうしたらいいのでしょうか。
すみません、いつの間にコメント不可になってました。 今コメントOKにしました。
返信削除教えてくださってありがとうございます。