2014年7月16日水曜日

老化は目から

ハリ-・ポッターの原書講読をしばらく休んでいたのは目が良くなくなったから。
巻が進むにつれて文字が小さくなり、単語がどんどん難しくなって、一時休止の前には1時間で5ページ読むのがやっと。
目を細めても本を遠ざけてもよく見えない。
文字を読むことに気をとられるから、意味が通じない。
諦めて休むと言ったら、先生のルースさんはとても残念がっていた。
2年ほどやすんだ。
けれど、いつも途中で止めたのを残念に思っていた。
私の嘆きを聞いて、タブレットに電子書籍を入れて文字を拡大して読む方法を考えてくれたのは、「いつもの」Hさん。
お陰で急に読書が進むようになった。
よく見えるようになったら、急に読み方も早くなってページ数が倍増した。
不思議と意味を捉えられるようになった。
やはり楽譜を読むのと同じで、読書も断片で見るのではなくて、文章を塊としてとらえるのだと実感した。
だから全体が見渡せないと、意味がわからない。
全体を見るとわからない単語が多少あっても、なんとか通じる。

先ほど「いつもの」と括弧を入れたけれど、昨日のルースさんとの話が面白かった。
oldという単語が場違いに使われていると思ったら、それは古いという意味ではないらしい。
いつものとか馴染みのとかの意味で、私が質問すると彼女はケラケラと笑った。
「うちの主人もよくそのことを言います。私がoldと言うと『違う、古くない』といつも言います。あはは」

彼女のご主人は日本人で、今時「主人」などという言葉を使う大和撫子のルースさん。
私はold nekotamaと言われても、これからはお馴染みのnekotamaさんと言われたと思う事にした。
けっして老女などという言葉は使わせまい。

なるほど、人は歳をとれば何でもお馴染みになっていく。
昨日のレッスンはかつて東響の練習場だった、大久保のキリスト教矯風会館。
それこそ私にはold 練習場。
old メンバーが沢山いて、急いで次に回ろうとと思っているのに、捕まって立ち話。























4 件のコメント:

  1. フランス語の先生も同じこと言ってましたよ。フランス人が古い友達に、mon vieux(=my old)って言っても、わが友よ、くらいのもので、「私の老人」って意味じゃないって。
    フランス語ももうほとんど覚えてないですが。

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  2. nyarcilさん!すごい。
    フランス語まで・・・
    中国語もできるのでは?
    ハリーポッターまだ5巻目、最終巻までたどりつけるかどうかしら。

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  3. いえいえ、なんちゃって語学ですねん。仏語は勉強しても、フランス人ボスが嫌な奴でフランス人嫌いになって、仏語全然頭に残ってません。ハリポタは、最後の巻をネットで取り寄せたところで、今のド日本人の会社に異動になって、読むひまなくなりました。あの本、出たときはすごく重かったんですよね。 よまないまま、ジュニアのエサやり機の重しとなってます。(^^)

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  4. フランス人はねえ。
    パリのコンセルバトワールに留学していた人が言ってたけど、聖書に「汝の敵を愛せ」という言葉を言わなければならないほど皆利己的だって。

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