2014年7月7日月曜日

松竹新喜劇

藤山寛美、澁谷天外の子供、孫の役者達が新人として登場する時代になった。
最近、喜劇の好きなチェリストのFさんが誘ってくるので、時々新橋演舞場まで足を運ぶ。
かつてピアノトリオをいくつか組んでいた、その中の1つのメンバー。
10年以上は継続していたけれど、そのうち段々先細りになって、事実上解散していたが、仲はよかったので、こうして時々会っている。
スジは他愛のないものだけれど、役者の達者さが見事。
松竹新喜劇発足65周年と銘打った興業で、演じる役者達もかなりの高齢と見えるが、それだけに演技は大したものだと思う。
わざわざ劇場まで行くほどの観劇趣味はないので、Fさんが誘ってくれなければ、まず絶対に行かないと思う。
テレビで昔よく見ていたけれど、それほど面白いものでは無かったのが、今目の前で見ると、全ての体の動きがすばらしい!
私の席は花道のすぐ脇だったため、足がよく見える。
その足さばきがなんとも可笑しい。
久しぶりに大声で笑った笑った。
客寄せのためか、久本雅美がゲストで出ていたけれど、貫禄の違いがハッキリ出てしまって、いつもテレビで思うがままに采配振るっている彼女が、ここでは冴えない。
役者さん達はこういうアチャラカ?ものにでていても、どこか風格もあり品もいい。
テレビで見るような薄っぺらな芸人たちとは、キャリアが違うと思う。
芸は年を経て熟成され、何とも言えない味が出る。
心底笑ったのは本当に久しぶりだった。
そしてほんの少ししんみりして泣いて、いいなあ。

今日の演目はこちら。


最後のお祭り提灯は、ただどたばたと走り回るだけなのに、その時のシチュエーションで走り方が変る、そのおかしさ、抱腹絶倒だった。










2 件のコメント:

  1. なんか、これ見たくなってしまいましたよ。

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  2. 私も行くまで、まったく期待していなかったのですが
    お祭り提灯はほんとに可笑しかったですよ。

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