毛蟹を頂いた。
カニはやっぱり毛蟹が一番。
おいしくいただいていて思い出したこと。
年賀ハガキを毎年250枚買うけれど、ある年、100枚に1枚、抽選券がついてきた。
よく分からないままに住所氏名を書いて、2枚出しておいた。
お正月も大分過ぎたころ、郵便屋さんが来て「毛蟹が当たりました」と言う。
抽選券を出したこともすっかり忘れていたけれど、私がなにか当たるなんて本当にないことなので「こいつは春から縁起がいいわい」とばかり大喜びした。
うにゃうにゃ言って美味しく頂いた。
その年のスキーシーズンも終る頃、天神平にスキーに行った。
すでに雪はゲレンデの所々に残るだけで、狭いゲレンデをひしめき合って滑っていた。
大きなギャップがあって、そのこぶの真下で私は転んでしまった。
足元が悪いので中々起き上がれない。
上からはビュンビュン人が滑ってくる。
もがいていたら、そのこぶの上を通った人が、ついでに私の顔を滑っていった。
ちょうど口の辺りをかすめて通ったので、口の端にちょっと擦り傷が出来た。
通った人も驚いた。
大きなコブで、下に人がいるのがよく見えなかったらしい。
それでも非常に軽傷ですんだのが、幸運だった。
そして3回めの当たりは駐車場で。
NHKの東側にあった駐車場は、車間が狭くて入れにくかった。
それでも何十年も通ったのに、1度もぶつけたことはないのに、その年はなんだか分からないうちに、隣の車にガシャン!
音は大きかったけれど、殆ど外傷らしい傷もなく、それでもやってしまったから、多少出費は仕方がなかった。
その年は3回目を当たって、それ以来何事もなく過ぎている。
元々くじ運なし、ジャンケンは負ける、抽選は外れるという星の元に生まれてきたから、たまたまその年の初めに良いことがあって、それを次の2回の多少悪いことで帳消しとなって、辻褄が合ったようだ。
多少の山坂があるものの、平均的な人生。
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