2014年9月26日金曜日

世の中が明るくなった

音楽教室のサキソフォーンの生徒さんに、白内障の手術を受けた人がいる。
彼はまだ若い、若年性?白内障。
自身が医者で、それでも手術を受ける1ヶ月ほど前から憂鬱そうだった。
どんな風な展開になるのか、先が良く分からないというのが、大抵の心配の元。
土壇場になれば、なんだこんなものかと思うけれど。
今どき麻酔の技術も発達しているから、痛みを感じることもない。
危険も少ない。
それでも手術の部位が目というのは、本当に嫌だとお察しする。

彼の先生のサキソフォーン界の大御所のO先生は、情け容赦もなく脅している。
手術前というのに「目に注射するの?」なんて遠慮なく訊く。
いやだろうね、失敗したら見えなくなっちゃうの?もう一度するのはいやだろうね、等々。
それに対し大きな体をすくめながら、気弱そうに答える「患者さん」
かれも患者の気持ちがよくわかる様になって、すごく良いお医者さんになることでしょう。

昨日教室に行ったら、「患者さん」がいた。
「手術は?」と訊いたら「ええ、終りました。世の中が急に明るくなりました」と晴れ晴れとした顔をしている。

それは本当に良かった。
他人事ながら私も嬉しい。
私は今3つの眼鏡を用途によって使い分けている。
これがものすごく煩わしい。
一つは楽譜用に距離を合せたもの。
他はいわゆるシニアグラス。
カタカナでいうと、なぜか少しは良さげに聞こえるけれど、ハッキリ言えば「老眼鏡」
そしてパソコンなどの電子機器の前では、拡大鏡が登場。
大画面で見ているのに更に拡大鏡をかけているのは、目のレンズが曇ってきているから。
時々今日はやけに目が見えないと思ったら、眼鏡を取り違えていることも。

私も手術で良くなるものなら受けたいくらいだけれど、先日眼科で、白内障の手術が出来ないかと掛け合ったら、症状もないのに出来ないと断られてしまった。

今年の夏のコンサートのメンバーが、全員眼鏡使用。
グループ名を「ロウガンズ」にするとかしないとか・・・。

レッスンが終った「患者さん」は足取りも以前より軽くなったようだ。
「世の中がこんなに明るいなんて」と幸せそうに帰って行った。
良かった、良かった!





















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