2014年9月19日金曜日

中華街

もう何回も書いたけれど、ずいぶん以前、松本でのアマデウス合奏団のコンサートがあまりにも楽しかったので、その時のメンバーが時々集まる。
指揮者兼ソリストの外山滋氏は鬼籍に、他のメンバーも中々消息が分からない中、ヴァイオリン、ヴィオラの数名が連絡を取り合っては飲み歩いている。
外国で生活していたり、日本にいても多忙(何回も離婚するなど)だったり、東京から遠い人達は参加が難しいけれど、5、6人はいつも集まる。
そして何故か幹事はいつも私。
皆、演奏活動は相変わらず盛んでも、ヒラヒラとあちらこちら飛び回って落ち着きなく生活しているのは私で、お店をよく知っていることから、そういうことになってしまう。
今まで、お蕎麦やさん、イタリアン、フレンチ、中華(日本の)
など食べ歩いたので、今回は横浜の中華街に足を伸ばすことにした。
先日、元町のイギリス館でのコンサートの帰り道に立ち寄ったお店が良かったので、今回はそこに皆さんを案内した。
中華大通りからほんの少し脇道に入ったところにある「獅門酒楼」
雰囲気も料理も家庭的で、しかも味がすごく洗練されている。
値段も安いから、ここはお薦めです。

女5人、騒がしいと周りに迷惑だから、小さい個室を予約。
なんの気兼ね無しにおしゃべりに花が咲く。
アンサンブルの名手たちは会話も面白い。
話し上手で聞き上手、会話がつきない。
よく食べよく笑う。

お腹いっぱいになって外に出ても名残惜しいので、又コーヒーを飲みながらしばらく別れを惜しんだ。
各人は演奏を通じての知り合いだから、あまり私生活に立ち入ったりはしないけれど、ちょっとした会話の中でそれぞれの生い立ちを知ると、戦後の中国で劇的な幼少時代を過ごした人もいる。長年の付き合いなのに今回初めて知って、驚くこともある。
そして一様に口をそろえて言うことは、私たちがいかに幸せな時代に生きてこられたかということ。
戦争の怖さを知らず、その後のバブルの時期に仕事に恵まれてやってこられた。
こうして歳を重ねても健康で楽しく生活出来るのは、私たちの両親の世代の苦労があったから。
私たちを育てるのに、どれほどの苦労をしたことか。
そして今の若者達は仕事も減って、世の中もなにかきな臭い。
これからの日本がどこへ向かうのかがとても心配なのに、人々は選挙の投票にも行かず、変な候補者が相変わらず当選している。
本気で政治家を選ばないと、大変な事になるかもしれないのに。

再会を約束してそれぞれの家路に。











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