2014年12月19日金曜日

月例弾く会

今年もずいぶん良くお勉強いたしました。
それは私の事ではなく、3人のピアニスト達。
ピアノ弾きの勤勉ぶりには、恐れ入る。
ほんとうに真面目で(この年になっても)学生みたいに良く勉強する。
いや学生以上かも知れない。
若い頃は指も良く回るし視力も良いから、初見で弾けたりするけれど、私たちくらいの年になると、脳みそと指が直結しない。
楽譜を見ているのに、なぜか見ていない。
理解出来て居ない。
視力が曲に追いつかない。
まあ、色々問題は出て来るけれど、最近までは理解力や洞察力で補えると思っていた。
それがだんだん怪しくなってきた。
視力がいかに大切か思い知らされた。
それを補うのが練習量。
膨大な練習時間を経て、やっと自由に弾けるようになる。
私は練習量が足りない。
だから、こんなところで戯言をほざいているヒマがあったら、練習しろっつうの。

今日は今年最後の弾く会なので、終ってから会場近くの中華レストランで忘年会をすることになった。
鼻先にニンジンをぶら下げられて走る馬のように、中華料理に気持ちが流れる。

簡単なお茶会の後で、それぞれ持ち寄った曲を披露する。
今日はソプラノのMさんがサンサーンス「サムソンとデリラ」から「君がみ声に我が心開く」を熱唱した。
曲も素晴らしいけれど、彼女の声がどんどん出てきていることに感動した。
歌う毎に声に艶が出てきているのはすごい!
長年プリマとしてステージに立っていたキャリアが、威厳とオーラをはなっている。
顔もオペラ歌手そのもので、大輪の花のようなのだ。

3人のピアニストもそれぞれ負けん気の強い優等生タイプ。
そこへ行くと弦楽器奏者はオーケストラで揉まれ、合奏のために自分を人に合わせる訓練を長年に亘って強要されるから、いじけている。
しょぼくれているのは、そのためなのだ。
と、言い訳をしておこう。
今日は特に若いFUMIKOさんが居なかったので、私1人ではこの強力な軍団に勝てるわけはない。
もとより勝つつもりもない。

今日はベートーヴェンの7番の「ソナタ」を弾いた。
これでベートーヴェンの「ソナタ」は6番を残すのみ。
ただ6番は当分弾く気はなくて、しばらくベートーヴェン以外の曲を弾きたい。
今はモーツアルトの「ディヴェルティメント17番」のヴァイオリンパートを毎日楽しく弾いている。
全曲50分くらいかかる長い曲だけど、いくら弾いても飽きない。
いつかもう1度この曲を、ステージで弾こうと思っている。

中華料理は素材の良さと調理の上手さもあって、駅からも遠く閑静な住宅街にあるのに、お客さんはいつもいっぱい入っている。
マンドリン奏者のSさんの住まいがこの近くだとは知っていたけれど、今日探したらあまりの至近距離でびっくりした。
彼女の家にも2回くらいお邪魔していたのに、いつも夜来たので様子が違って見えていたのだ。
一緒に中華いかが?と連絡したら、私たちの食事が終った頃、顔を出してくれた。
初対面の私の友人たちともすぐ打ち解けて、この次からはマンドリンの演奏も聴けるかも知れない。
又楽しみが増えた。



































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