連日報道されている韓国の「ナッツ姫」
生まれながらに周りの人達は自分よりも階級が下となれば、ああなってしまうのは良く分かる。
桁違いの韓国の財閥一家に育ち、怖い物知らずで我儘に振る舞うのは、当然のことと言える。
飛行機を引き返させるくらいは、ほんの序の口。
その様に育ってしまったことが、彼女の不幸だった。
栄耀栄華にあぐらをかいて、周りがおべっかばかりの人達に囲まれていれば、ああならない自信はありますか?
私なら、もっと我儘になっていたかもしれない。
すべてを親の責任には出来ないけれど、彼女を取り巻く環境も悪かったと言えるかも。
私は兄弟達から良いこと悪いことの区別を躾けられていたけれど、末っ子だからというのでかなり甘やかされた。
それで、我儘に育ってあちらこちらで問題を起こしていたけれど、母親が唯一「人に威張ってはいけません」と言った言葉は終生忘れないと思う。
「どこでどんな人にお世話になるかもしれないから」というのが母の口癖だった。
今まで見下していたような人が、後に自分にとって大事な人になるかも知れない。
それは処世術とみれば嫌らしいことだが、母の苦労が言わしめたと思う言葉だった。
それで威張らないようにとは思うけれど、やはり時々は威張りたくなることがある。
それは相手が威張りやの時。
威張ってこられると、かちんときていばり返したくなる。
人間が出来ていないからね。
私がやったカフェでのナッツ姫もどき。
あるとき東京の埼玉県寄りの街に、我が友ノンちゃんの人形劇を見に行ったときのこと。
まだ時間が早かったので、ちょっとお茶を飲もうと喫茶店に入った。
つれは男性2人。
コーヒー3つとシュークリーム1つ。
コーヒーはすぐにきたけれど、シュークリームがこない。
しばらくしてウエイターに「シュークリームはまだ?」と訊くと、明らかに狼狽して「あ、ただ今すぐにお持ちします」
あ、忘れていたなと思ったから、ちょっとからかってみようと思って「そろそろ、こうしようと思っていたのよ」と言って、テーブルをひっくり返すまねをした。
そうしたら驚いたことに彼は真っ青になって、飛ぶようにシュークリームを持ってきた。
それも3つも。
「あら、一つでいいのよ」と言うと「これは店からのお詫びです。どうぞ召し上がってください」
そこで連れの男どもは、恥ずかしいと言って顔を伏せている。
私は笑いながら言ったのに、真に受けられてしまった。
笑いながらというのが非常に怖かったのではないかと、男どもの意見だった。
会計の時にもシュークリーム代は結構ですと言われ、支払いをする連れはうつむき加減で非常に恥ずかしそうだった。
ほんとうにテーブルをひっくり返さなかったけれど、ちょっと悪かったかしらと反省はした。
いまだにお笑い草となっている。
もし私がナッツ姫だったら、ウエイターを蹴飛ばしたりしていたかも知れない。
喫茶店は閉鎖されていたかもしれない。
その後、この財閥一家の悪行が出るは出るは・・・
韓国の庶民達の怒りが、頂点に達していたのだと思う。
この人達に「人に威張ってはいけません」と言ってくれる母親がいなかったのが、悲劇だったようだ。
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