2014年12月15日月曜日

ラーメンが食べたい

今、無性にラーメンが食べたい。

オーケストラの演奏旅行で全国を旅していたときには、飲みに行った後にラーメンが定番だった。
酔っぱらった後に食べるラーメンは、それはそれは美味しかっ
た。
仕事仲間は男性が多かったから、若くてまだ社会経験もない私もいっぱしのガクタイになったつもりで、今思えば相当無理をしていたようだけれど、そんなことが大人になった証しのような気がしていた。

大抵の旅は車で。
カークラブなるものがオケ内にあって、演奏旅行の時には数台が連なって移動していた。
それがすごく格好良く見えて、私も免許を取りに行った。
そこに入れてもらいたくてお願いしたら、新車を買ったら連れてってあげるよと言われて買ったのが初代カローラ。
まさかそう言っても買うまいと思っていた人は、びっくり仰天したらしい。
まだ若い女性を車の旅行に連れて行くのはいかがなものかと協議したらしいけれど、一旦口に出してしまったあげくに新車を買われてしまっては引っ込みがつかない。
それで皆で私の面倒をみようということになった。

そんなわけで、免許をとってすぐにベテランの中でもまれ、初めての旅行では日本の3分の2くらい走ってきた。
高速の少なかった(東名もなかった)時代、夜中に山路を走ったり、途中で車が故障して国道沿いで野宿したり、初ドライブは緊張とスリルに満ちていた。
北は新潟から南は九州の殆ど、四国に渡り、山陽道から東海道を戻って来た。
その間ベテラン達の気苦労はいかほどのものだったか。
私なら初心者なんて絶対連れていかないけど、心の広いおじさま達は必死にサポートしてくれた。

走りのコツ、例えば当時はオートマではなかったからギアチェンジのタイミング、追い越しのやり方、高速道路の走り方、その他細々とした走りのルールなどをたたき込まれたお陰で、今でも時々ポールにぶつけることもあるけれど、大した事故も起こさずやってこられた。

地方の会場で仕事が終ると、次の行程によっては夜中に走って目的地に先に行ってしまうこともあったけれど、大抵はその土地で宿泊する。
仕事の後のお酒は美味しい。
たいして飲めるわけではないけれど、酒席は好きな方で、その土地の物を食べ、地酒を飲み、陽気にホテルに戻っていく。
そういう時にふとラーメン店が目につくと、誰がということもなしに入ってしまうのがいつものことだった。

オーケストラをやめてからも、旅の仕事は最近までやっていた。
けれど、さすがに飲んだ後のラーメンはもう出来なくなった。
そのせいか、普段は滅多にラーメンを食べないのに、時々夜中に無性に食べたくなることがある。
食べたら後で胃がもたれて大変なのに、我慢出来ない。
それは1年に1回くらいだが、楽しかった演奏旅行の後遺症かもしれない。
思い出とラーメンが結びついたときに、そうなるのかも。

今日はそんな日、体に悪いからなんとか回避したいので、こうやって書いているけれど、さあ、我慢出来るかな。

どうする、どうする。




















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