2014年12月5日金曜日

ロンドンから

今朝電話が鳴って、タマ-シュの声が聞こえた。
今成田で、エキスプレスの出発は10時50分だという。
たしかエクスプレスは15分、45分に出るので変だなとは思ったけれど、空港内でターミナルが違うとそれぞれ駅が違う、そんな事もあるのかなと、勝手に決めた。
調べると45分発は12時05分に武蔵小杉到着。
それでは後でねと言って、電話を切った。
12時少し前に駅のロータリーに行くと、すでに大きな外国人が大きなスーツケースとチェロを前にして立っている。
大きいのはトーマス・キャロル。
彼は背も高いが横幅もあるから、サングラスをしていると、何者かと思う。
あれおかしいな、もう着いてる。
とりあえず再会の挨拶を交わして、今日の宿泊所のマンションに送り届けた。
それで出発は何時だったのと訊くと、10時15分だそうだ。
私の聞き間違えで、フィフティーンをフィフティーと訊いてしまったのだ。
フィフティーンヌと、近くで聞けばよくわかる。
彼らは、だから20分以上待っていたのだが、優しいタマ-シュは「15分くらいだよ」と言ってくれた。
二人とも疲れ切っていたから、気の毒な事をした。
しかし、今日は上天気。
日だまりにいれば、寒さもさほどではないから、よかった。
これが雨風の吹きすさぶ日だったら、目もあてられない。

いつも陽気なトーマスが少し元気がない。
彼のオーケストラが経営面で大変らしく、そのためにいつもの年だと一緒に箱根に遊びに行ってから帰国するのに、今年はそうもいかないらしい。
国内でスポンサーにアピールするためのコンサートを沢山やってから来たので、すっかり疲れ果てているようだ。
どこのオーケストラも経営は大変で、私たちも若い頃はいやというほど、苦労したものだった。
その苦労は今思えば楽しかったとも言えるけれど、当時はどうなるか行方も知れない小舟に乗っているような気分だった。
ロンドンでリハーサルは済んでいるけれど、明日我が家でもう一度リハーサルをして、7日からコンサートが始まる。
11日澁谷の伝承ホール、12日昼の公演は東神奈川のかなっくホール。


かなっくホールは午後2時開演。
プログラムは伝承ホールと同じ。
聴き応えのある演奏と楽しいプログラムです。














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