2014年12月31日水曜日

寝床コンサート

去年の音楽教室の新年会で、ストラビンスキー「兵士の物語」を弾こうじゃないかと盛り上がった。
クラリネットU先生 ピアノK先生 ヴァイオリンはnekotama。

前からそんな話をしていたけれど、早くしないと私はヴァイオリンが弾けなくなってしまうかもしれない。
それで5月の初旬に初音合わせをした。

元々こういう現代曲は好きなほうで、ストラビンスキーといえば「春の祭典」
あの曲の最後の部分などは全く苦労なく弾けたほうだから、リズムには強いはずだった。
ところが音程がいけません。
ちゃんと音程を取ろうと思うと、指がねじくれる。
例えば本来同じ場所でとる5度音程。
ヴァイオリンは調弦が5度間隔になっているので、5度の音程を取るときには2本の弦の同じ場所を、1本の指で押さえることになる。
どちらかの音にシャープかフラットが付いていれば、同じ場所にはならないので、2本の指で取る。
ところがこの「兵士」では、1本離れた弦の同じ場所を2本指で押さえなくてはならない。
しかもその間の弦にシャープのついた5度音が入っているから、それをもう1本の指で押さえる。
3本の指がギリギリとせめぎ合って、正しい音程を取るのは至難の業。
それをかなりの早いテンポで入れるので、たいてい最初の音は上手く取れない。
そんなことの連続で暫く練習を重ねていても、本番がないと本気にならないのが私の悪い性格なのだ。

大体形がついたところで音楽教室の発表会で弾かせてもらおうと思ったら、時間がどうのと言われて実現できなかった。

それで一時中断。
それでも1度やりかけたことなので、どこかで猫以外に聞いてもらう本番を・・・ということになった。
我が家のレッスン室でも、多少のお客さんは呼べる。
詰めれば20人ほどは入れるだろう。
ギュウギュウで良ければ30人はいける。

寝床という落語がある。

長屋の大家さんが浄瑠璃に夢中で、店子を集めては唸る。
ところがその浄瑠璃が恐ろしく下手くそで、店子達はなんとかして逃げ出す算段。
その言い訳と大家の脅しが面白い。
大家の脅しにあって、結局聞くはめになるのだが・・・・

「うまい!」「浄瑠璃が?」「いや、羊羹」
「おい、頭を下げろ、浄瑠璃に頭を直撃されるとてえへんだ」
などと店子達は大騒ぎ。
1人丁稚が泣いている。
大家は、丁稚が感動して泣いていると思ったのだが・・・

落ちの決めぜりふが「そこは、あたしの寝床なんです」

ご存じ落語の「寝床」

そんな感じになってきたから、先日「雪雀連」のメンバーに
出した案内は「寝床コンサート」と銘打った。
お茶と羊羹を出さなければいけないかしら。
来年1月18日(日)の予定。
耳の遠い方、怖い物聞きたい方などにはうってつけの演し物ですなんちゃって。

2時からです。どうぞお運びを。

羊羹は・・・出ません。
















0 件のコメント:

コメントを投稿