2014年12月29日月曜日

今年のカレンダー

毎年マンネリのようでいても、なにかしら変化している。
年齢を重ねて、沢山の人達とのつながりが出来て、そこから又新たな出会いがあって・・・
仕事が少なくなってきてヒマが出来たら、今度はしっかりとヴァイオリンと向き合わさせられた1年だった。
それは良き友人達のお陰。
特に、真面目なピアニスト達のお陰が大きい。
私は隙あらば遊びたいと思っているのに、次々に課題を与えられて首に縄付けて引きずられてきた。
それでまだなんとか指も回るし、運弓もさほど不自由はしないけれど、やはり年と共に色々問題は出て来る。

まず、指が曲がってくるので音程が定まらない。
私は練習さえしていれば音程は保たれると思っていたけれど、伏兵がいた。
指の関節炎は、女性なら更年期の頃から始まる人が多い。
私もご多聞に漏れず、10年間ほどは炎症と変形に悩まされた。
関節が腫れ上がり、変形していく段階がひどく痛む。
変形し終ると次の指に炎症が出る。
といった具合に、1本ずつ曲がってゆく。
それが全部終ると、とりあえず、痛みは治まり小康状態になるけれど、又いつ再発するかはわからない。

初め、左手の小指が曲がってしまったときには、ヴァイオリンで言う4の指(小指)の音程がどうしても低くなりがちだった。
長年のくせで、いつものところに小指を置くと、曲がった指はいつもの音程よりも低くなってしまう。
それを修正しながらの仕事は、大変だった。
瞬間的に、小指を少し伸ばさなければいけない。
そのうち他の指にも変化が顕れて、一時期音程の修正に追われた。
今、指はほとんど曲り終って安定してきているけれど、今度は自分の耳がどこまで正常に音程を捉えられるかの勝負が始まる。
それが毎日の課題となる。
若い頃ならなんともなく弾けた16分音符が、指の都合で音程が悪いことがあって、練習を何回も繰り返さないといけない。
例えばドレミファとかドシラソなんて簡単な音程が、気になる。

若い頃は、先輩達が演奏をやめてしまうのが不思議だった。
歳をとっても、毎日練習すればいいじゃない、とか思って。
自分が実際その年齢になってみると、なるほど、こういうものだったのかと実感する。
けれど、私はもう少し弾いていたい。
せっかく色々なことが良く見えてきて、なにかを掴みかけているときにやめたくはない。
これが業というものでしょうか。
しかし、年齢は情け容赦なく先へと進んでしまう。
これは本人の努力の外なので如何ともしがたい。

今年のカレンダーをシュレッダーにかけながら、来年はどこまでいけるかなと考えていた。
うっかり、あと2日残っているのに12月の分までカットしてしまい、あと2日の予定がわからない。
まったく!おっちょこちょいだけは、子供の頃から私の中で不動の位置にある。















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