2014年12月23日火曜日

冬の箱根

土曜日夕方、南足柄市文化会館を出発、一路箱根へ。
どしゃぶりの雨が降り続き、山の上の方は霧が出ているようだ。
何度も言うけれど、私はすごく恐がりで、雪もイヤだが霧はもっとイヤ。
箱根に来ると、よく山路で霧にまとわりつかれる。
雨は増々激しくなって、山路に差し掛かる頃には前も良く見えない。
白線に沿ってハンドルを操作する。
急カーブが続く。
暗いので対向車のライトが頼みの綱だけれど、それも急カーブだから突然現れる。
自分1人だと呑気にしていられるけれど、人を乗せていると気を遣う。

とにかく無事にホテルまでたどり着いてやれやれと思ったが、外に食事に出ることも出来ないほどの大降りとなってしまった。
かといって、ホテルのレストランで食べるのも時間を気にしながらゆっくりと出来ないので、今日は持っている食料でなんとかしようという事になった。
パンとチーズ、ハム、野菜などをかき集めるとかなりの量で、立派に夕食になった。
これは次の日の朝食を頼んでいなくて、そのために持っていった分だから、夕食としてはやや不足かと思ったら、充分だというのでワインを開けて部屋で皆でゆっくりと過ごした。
男性はリチャードのみ。
さっさと部屋に戻って行ったので、後は女3人。
午前3時まで話が尽きない。

次の朝は抜けるような冬の青空。
やや気温も緩んで、絶好のドライブ日和り。
毎年箱根に行っているので、どこも見ていないところはないから、芦ノ湖の周りをゆっくりと散策する。
イギリス人のリチャードは、気持ちよさそうに日差しを顔で受け止めている。
イギリスの日照時間の少なさを、ここで補っていくつもりらしい。
それを見て私は、温泉に浸かって気持ちよさそうにしているカピバラみたいねと言って、笑った。
途中で餃子会館に寄る。
ここには、1994年にロンドンアンサンブルが立ち寄った記念の色紙がある。
店の奥さんが喜んでリチャードと暫くお話をしていた。

夕方、次の宿の離宮に到着。
ここはエクシブという、会員制の素晴らしいホテル。
リチャードがホテルの名前をエクスペンシブ?と間違えたのかと思ったら、オヤジギャグだったようだ。
今年は前の日が予約出来なくて、結局1泊になってしまったが、ここで2泊するのがいつものことだった。
近くの宮ノ下駅の目の前にあるレストランは去年来た時、開店したばかりだった。
その時にはお客さんもちらほらだったのに今年行ったら満員で、予約した時点ではカウンター席しかとれなかった。
メニューも豊富で味も良く、テキパキと働く奥さんが感じがよくて満足して外に出ると、恐ろしく冷たい風に巻き込まれて、キャアキャア言いながら走って帰った。
前夜が遅かったので、少し早めに床につく。

しかし、眠れない。
睡眠名人を自認する私が、珍しく眠れない。
考えていたら枕のせいらしい。
朝になってから、このホテルでは数種類の枕のスペアがあるということを知った。
それは手遅れだったが、遊んでいるので別に眠る必要もない。
それで殆ど眠れないまま、帰路についた。

今年は若者が一緒でなかったから、行程はゆっくりで短かった。
それでもひどく疲れたのは、土砂降りの中を運転したから。
箱根の冬は気持ちが良い。
雪さえなければ、冬にドライブするのがベストだと思う。
富士山の真っ白な姿が、冬晴れの青空に悠然とそびえ立つ姿が、神々しかった。


























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